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2011年6月14日 (火)

退散せよ!似非コンサルタント/船井幸雄

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 船井総研の小山政彦会長は、コンサルタント志望で入社してくる社員たちに、こんな話をしているといいます。
 「コンサルタントの仕事が自分に合うか合わないか、つまり天職であるかどうかは、キミたちがこれから船井総研で、休みなし、遊びなしで10年間、命がけで仕事をしてみて初めて分かるものなんだよ。1年や2年、仕事をしたくらいでは何も分からない。
 たとえば、バイオリニストの佐藤陽子さんは『自分にバイオリンの才能があるかどうかは、どうしたら分かるのですか?』と聞かれて「幼児期から20歳になるまで、飽くことなくバイオリンの練習を続けてみないかぎり分かりません。これは、結果的に天才と呼ばれるようになる人であっても同じです。
 早熟の天才に類する人は置くとして、身のうちに本当は彼ら以上の天才を隠していても、7歳や8歳でバイオリンをやめてしまったら、ただの人で終わってしまいます」(P138)

“離職の七五三”という言葉がある。

学校を卒業して就職し、三年以内に辞める社員の割合が、

高卒の場合は中卒は七割、高卒は五割、大卒は三割だという。

ところが小山氏によると、コンサルタントの仕事が自分に合うか合わないかは、休みなし、遊びなしで10年間、命がけで仕事をしてみて初めてわかるものだという。

ここではコンサルタントの仕事を取り上げて言っているが、他の仕事も似たようなものだろう。

やはり、相当な年数、休みなし、遊びなしで仕事に取り組んで初めて、その仕事が自分に合っているかどうかがわかるといえる。

そう考えると、3年で「この仕事は自分には合っていない」と辞めていたのでは、一生自分にあった仕事に巡り会うことはできないと言うことになる。

今、ワークライフバランスが随分と強調されるようになってきている。

確かに、無駄な仕事を削減し、効率的に仕事を行い、結果としてプライベートな時間も十分にとれるようにすることは豊かな人生を送る上で大事なことだ。

しかし、まだ仕事の何たるかもわからない若い人たちが、最初からワークライフバランスを求めるのには少し問題があるような気がする。

40年以上続く職業人生の一時期、仕事漬けになる期間があってもよいのではないだろうか。

そうでなければ、日本からプロと言われる人たちがいなくなってしまうような気がする。

仕事の量と質の問題でいうと、最初は量を求めるべきで、量が一定量に達したときに初めて質への転換がはかれるのではないだろうか。

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