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2011年6月12日 (日)

その「リーダーシップ」が組織を壊す/ケン・ブランチャード&マーク・マッチニック

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 リーダーシップとは、全員が行くべきところへ行くためのプロセスである。

 チームの自信と決断力が強まるにつれ、〈有能なリーダー〉はしだいにわき役へとまわり、いまではほとんどの時間をチームに必要な支援を行なうことに費やしていた。メンバーを称賛すべきときには称賛し、自分で考えるようはげまし、ストレス解消が必要なときには精神衛生のためのブレイクをとるよううながした。
 そしてまた月曜日の面談を通じて、いつでもメンバーの相談に乗れる態勢をとりつづけ、もっぱら目立たないところで、改善をさらに進めるためのアイデアを出させようとした。〈ピルなしチャレンジ〉の終わりが近づくころには、チームのメンバー全員が〈秘密のブレンド〉の価値を実践していることはまぎれもなかった。
 「もう疑う余地はない、きみたちは強力なチームに生まれかわった」〈有能なリーダー〉は最後のスタッフ会議でそう宣言した。(P103)

「これさえ飲めば、抜群のリーダーシップが発揮される」

そんな夢の新薬が開発された。

一躍、世界中の管理職の大ヒット商品に。

ところが、この薬に異議を唱える人がいた。

ビジネス界ですばらしい業績をあげている、ひとりのリーダーだ。

ついには、リーダーシップ薬を飲んだリーダーのチームと、有能なリーダーが率いるチームとで、どちらがより成果を出すか、コンペが行われる。

このような設定で物語は進んでいく。

リーダーシップ薬を飲んだリーダーは、

・部下にトップダウンで厳しく指示する

・部下の言うことを聞かない

・成績が上がらない部下には更に厳しく指示する

短期的には、劇的に業績向上するが、しばらくすると組織のモラルが下がり、業績が低迷する。

一方、対決する有能なリーダーは、

・部下に誠実な態度で接し信頼を築く

・部下と情報を共有し一緒に考える

・部下のいいところを誉めてやる気を出させる

その結果、組織のモラルが上がり、業績が向上、

更に部下に仕事を任せることにより、時間が経つにつれてどんどんモラルが上がり、人材も育ち、長期的な業績向上に導く。

有能なリーダーとはどのような存在なのか?そのようなことを考えるヒントを与えてくれる本である。

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