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2011年6月30日 (木)

デール・カーネギー こうすれば必ず人は動く/デール・カーネギー

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 「誉める」ということは奇跡的な力を持っています。例えばあなたが誰かに苦情を言いたいとき、気の強い人は別ですが、普通は言おうか、言うまいか、多少躊躇します。しかし、そういう場合は、まず相手に何かを誉めるところがないかと考えるのです。必ずあるはずです。そして、まず誉めて、それから苦情を言えばいいのです。
 相手にしてみれば、まず誉められたことより、苦情を受けた、という腹立たしさはやわらぎます。同時にあなたは、誉めた勢いで相手に苦情を言うわけですから、言いやすくなります。これは実際にやってみれば納得がいくはずです。歯医者と同じで、ガリガリやる前に麻酔を打っておけば、患者は痛みを感じないでしょう。それと同じことです。
 ボールドウィン・ロコモーティヴ・ワークスの社長だった、サミュエル・ボークレインさんも、かつてこんなことを言っていました。
 「人を指導するということは、普通そんなに難しいことではない。その人がある分野で持っている脳力に対して、心から敬意を表せばよいのだ」(P162)

人に何か苦情を言いたいときには、まず相手の何かを誉めて、それから苦情を言う。

これほど単純で、これほど難しいことはない。

苦情を言う場合、相手の何かに対して不満があるから言う。

大抵の場合、相手が100%悪く感じられてしまう。

そんなとき、苦情をいう相手を、まず誉めるという発想などまず浮かんでこない。

ところが、カーネギー氏は、「苦情をいう前に、まず相手を誉めよ」という。

これをやるには、まず心理的な壁を乗り越える必要がある。

やはり、苦情を言おうとしている相手を誉めるのには、心理的な抵抗があるものだ。

また、ある程度、物事を客観的な視点でみる必要もある。

だが、物事を客観視したとき、怒りそのものが収まるのではないだろうか。

苦情を言いたい相手をまず誉めるというのは、このような自分自身に対する効果もあるのだろう。

考えてみれば当たり前のことなのだが、この当たり前のことを当たり前にすることは難しい。

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