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2011年6月11日 (土)

あなたの言葉はなぜ相手を動かすことができないのか?/石川牧子

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 以前、作家の阿川弘之さんにこんなたとえ話を聞きました。世界の各国民性を言い表した話で、無人島に絶世の美女が一人住んでいて、そこに男性二人が流れ着いた時、どんな行動を取るだろうかというものです。
 まず、ドイツ人男性だったらどうするか?ドイツ人の場合は決着を見ないと気が済まない気質なので、男性二人が決闘をし、生き残ったほうが美女と一緒になります。
 今度はイギリス人の登場です。イギリスは島国なので特有の島国根性があり、見知らぬ人には声を掛けません。ですから、イギリス人はどんなに魅力的な女性がいようとも、人見知りをし、一切声も掛けずに、男二人は膝を抱えて寂しく人生を送るのだそうです。
 さて、フランス人が島に流れ着いたら、果たしてどうするのでしょうか?一人の男性が女性に近付き、あらゆる美辞麗句を連ねて、女性をいい気分にさせ、とうとう一緒になります。と同時にもう一人の男性も、その男性に悟られないように裏で情を通じ、したがって三人は丸く収まって、楽しく人生を過ごすことになるのだそうです。
 さあ、ここでいよいよ日本人の登場です。日本人男性二人が島に流れ着いたらどうなるのでしょうか。男性二人は膝を付き合わせ、美女をどのように扱ったらいいのか、会議を開くのです。延々と会議を続けるものの結論が出ないので、とうとう東京に「この女性をどう扱ったらいいでしょうか?」とメールを打つに違いない、というのです。(P105~106)

日本人は世界の人達と比べて、“個”がないと言われる。

加えて、物事をはっきりと伝えようとしないので、ひと頃よく言われたように、“赤信号みんなで渡れば怖くない”式に群れ、集団で行動をしがちだ。

何事も集団で行動したがる日本人の特性は、今回の震災でも良い面、悪い面、両方で表れている。

良い面としては、震災後、大きな暴動、略奪は起きず、多くの被災者が協力し合いながら復興に当たっているということ。

悪い面としては、多くの会議が立ち上がるものの、決定までに時間がかかりすぎ、それが復興の足かせになってしまっているということ。

このような場面は日本社会のあらゆる場で、形を変えて起こっている。

これから世界が益々グローバル化していく中で、

日本人の良い面は残しつつ、“個”の確立も同時に求めていくことが必要だろう。

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