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2011年7月10日 (日)

NHKトップランナー 仕事がもっと面白くなるプロ論30

A9ra00e

 「毎日起きている間中、いろいろなことを考えています。大きく分けて、仕事のことと、子どものこと、自分自身のことの3つですね。掃除をしていても、買い物をしていても、『ああこんなことがあった』『今度こんなことをしてみたい』といったことをずっと考えている。
 過去の出来事も、そうやって白分が子どものころから常々思っていたことなので思い出せるんです。同じことを何回も思い出して考えていて、それを繰り返していくうちに確かなものになっていく。そのときに作品にできるようになっていくんですね。
 だから、メモは取りません。正確に描くよりも印象で描くことのほうが面白いことがあるんですよ。ネタを思いついただけでは作品にはできなくて、時間が経っていくうちに描けるときがくるんです」(P163)

『ちびまる子ちゃん』の原作者であり、エッセイ、作詞など多方面で活躍している漫画家・さくらももこ。

作品を生み出すために、メモはとらないという。

クリエイティブな仕事をする人たちの中で、思いついたことは全てメモるという人は多い。

ところが、さくらももこ氏の場合はこれとは全く逆。

メモはとらず記憶の中にとどめ、何度も反芻し、それが自分の中で書ける状態にまで熟成するのを待つといった感じだろうか。

確かにメモをとることによって、印象が固定化してしまうということはあるかもしれない。

メモをとらなければ、頭の中に曖昧な印象としてとどまり、それが時と共に変化していく。

そして、正確に描くよりも印象で描くことのほうが面白いことがあるという。

これも長い間の試行錯誤の結果として、自分自身のものにした創作のスタイルなのだろう。

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