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2011年7月29日 (金)

サムソンの決定はなぜ世界一速いのか/吉川良三

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 何度でも確認しておかなければならないことですが、品質とは、メーカー側が判断するものではなく、お客さんが決めるものです。
 講演などでそのことを話すと、目からうろこが落ちたようになる人が多いのですが、そういう反応を示している時点で、スタートで出遅れてしまうのも当然だというのがわかります。サムスンではそれが当たり前のことだと受け止められているように、世界で勝負ができている企業のほとんどはそれをはっきりと認識しているからです。
 消費者にとってはほとんど意味をなさない部分の品質にこだわりすぎていることでは、開発のスピードを著しく落としてしまうことになりますが、このままでいてはトーナメント戦で勝てるはずがありません。インドではどういう洗濯機が人気になるかを考え、それがわかればすぐに商品化していく。そうした「地政学的製品企画」と「スピード」が、トーナメント戦で勝つための両輪になっていくのです。(P150)

トーナメント戦に臨むうえで最も重要になるのが、決定を速くすること。

相手の出方を窺っていたり、相手に対して優勢か劣勢かといったことを気にしているようでは戦いを勝ち抜いてはいけない。

とにかく大事なのは先頭を走ることに尽きる。

二番手ではダメなのだ。

日本では「石橋を叩いて渡る」慎重さが尊ばれる風潮があるが、韓国では逆だと言う。

韓国では頑丈な石橋であれば、渡ろうとはしない。

それを渡ったとしても、あとから二番手、三番手が追随してくるからだ。

石橋ではなく、木材が腐っているような橋なら渡る。

それを最初に渡り、振り返ったときにもまだ橋が崩れ落ちていなかったなら、叩き壊して、誰かが追随してくることもできないようにする。

これが韓国流の考え方だという。

この点、日本も学ぶ必要があるのではないだろうか。

そうでなければ、グローバルな戦いで勝者になることはできないとも言えよう。

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