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2011年7月24日 (日)

吉越式会議/吉越浩一郎

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 マニュアルという言葉から受ける印象が、どうも日本人にはあまりよろしいものではないようです。マニュアル的な対応、などと言うと、ネガティブなイメージでしよう。
 しかし、そもそもマニュアルは、最低限これだけはやらなければならない、というもの。ところが現実はどうでしょうか。最低限やらなければならないことが、はたしていろいろな会社でできているでしょうか。できていないのにマニュアルがない。そういう会社がほとんどなのではないでしょうか。
 そして、何かが起こる度に、行き当たりばったりの対応をする。マニュアルがないから、ものすごく非効率なことがまかり通ってしまう。実は人間は、それほど優れた生き物ではないと私は思うのです。いろいろなことを、すぐに忘れてしまう。マニュアルがなければ、最低限やらなければいけないことすらできない存在だと思うべきなのです。実際、そうでしょう。ならば、マニュアルをもっと作ればいいのです。(P182~183)

トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長時代、「早朝会議」「完全ノー残業デー」「がんばるタイム」など、ユニークな仕組みを次々と打ち出し、19期連続の増収増益を達成した吉越氏。

意外なことに、吉越氏はマニュアル化を奨励している。

マニュアルという言葉からは「マニュアル人間」という言葉が連想される。

マニュアルに書いてあることしかやらず、臨機応変に行動することができない人を指す。

しかし、それはマニュアルの意味を間違って捉えている。

そもそもマニュアルとは最低限やらなければいけないことを書くものだが、多くの会社はそれすらもできていない。

そして、それができていないので、行き当たりばったりの対応をしてしまい、非効率なことがまかり通ることになるという。

これは確かにその通りである。

私の関与している中小企業の場合も、最低限のことすらもできていないところがほとんどである。

大企業では自律的社員の育成が課題となっているが、中小企業の場合、この段階に行くための基礎の部分ができていないのである。

やはり、最低限これだけはやらなければならないという部分は、ちゃんと標準化する必要がある。

つまりマニュアル化が必要だということであろう。

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