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2011年7月20日 (水)

「いい会社」とは何か/小野泉+古野庸一

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 リーダーシップの研究を行っているジェームズ・クーゼスとバリー・ポスナーは、過去10年以上にわたって、「自分が自ら喜んでついていくリーダーには、どんな条件があるのか」と3000名を上回るマネジャーに問い続けた。そのコアは、「信頼」であった。
 確信してきたことは、何よりも人々は信頼のできるリーダーを欲していることである。われわれはリーダーを信用したいのである。彼らの言葉は信頼でき、指導する知識と技術を持ち、われわれのむかっている方向について個人としても喜びを感じ、熱心さも感じることができる。だから信じたい。信頼感はリーダーシップの基礎なのである。(『信頼のリーダーシップ』クーゼス/ポスナー)
 まさに「信なくんば立たず」である。
 『論語』の中の名句である。子貢が孔子に政治の要諦を問うたとき、孔子は、「食糧」を十分にし、「軍備」を配置し、「信頼」を得ることが大事だと説いた。この中で、やむをえず捨ててもいいものを重ねて問うたところ、最後に残ったのが、「信頼」であった。
 経営にとって、「信頼」はそれほど大事なものである。しかし、1980年代から現在に至るまで、下がり続けている。不気味である。(P10~11)

日本生産性本部の調査によると、「会社の最高経営層に信頼感を持っている」という項目の支持率は、1982年の55%から2006年には37%へ下降している。

個人と組織の間にある「信頼」は、重要な経営資源だ。

経営に対する信頼がなければ、経営側が決定したことに対するコミットや組織に対する貢献は低いものになってしまう。

職場内での信頼がなくなっていけば、協力して何かを成し遂げようとしても、うまくことが運ばない状況がでてきてしまうことだろう。

そういう意味で、個人と組織の間にある「信頼」関係は、企業にとっては競争優位性の源泉であり、個人にとっては仕事生活をするうえでの満足感、充実感につながる。

いかに「信頼」が重要な経営資源であるかとういことであろう。

今回のなでしこジャパン、確かに監督と選手の信頼感、選手同士の信頼関係、これが優勝の原動力になったのは間違いない。

それに比べ、現政権与党の党首に対する信頼感のなさ、議員同士の信頼関係の希薄さ、うまくいかないのは当たり前だ。

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