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2011年7月 1日 (金)

えこひいきされる技術/島地勝彦

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ある日、英国の大劇作家のバーナード・ショーがときの首相ウィンストン・チャーチルに手紙を書いた。

拝啓
 貴台にいまわたしが上演してる芝居の特別席を二枚贈ります。もし一緒にいけるお友達があなたにおりましたら、使ってください。
                         敬具
                 バーナード・ショー

拝復
 貴台の温情に深く感謝致します。ところで日にちを三日後に変えていただけませんか。
もしあなたのお芝居がまだ上演しているのでしたら。
                         敬具
          ウィンストン・チャーチル(P164)

新聞に叩かれて人気がなくなってきたチャーチル。

そのチャーチルに対し、皮肉をこめて同行する友達がいないことを想定して書いたバーナード・ショーの手紙は洒落ている。

一方、その手紙を受けたチャーチルの返事も皮肉いっぱいでユーモアに富んでいる。

この手紙をやり取りを見るにつけ、イギリスの文化の成熟度を実感させられる。

日本にももちろん笑いの文化はあるが、イギリス人のユーモアの精神は、これとは内容を異にする。

ある面、心のゆとりがこのやり取りに感じられる。

ユーモアには心のゆとりが大事だ。

一度自分から離れて、自分を客観視したとき、余裕が生まれ、自分を皮肉ることさえできるようになる。

今の日本人に最も欠けているもの、それは心のゆとりではないだろうか。

ユーモアは心のゆとりから生まれる。

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