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2011年7月28日 (木)

ドトールコーヒー 「勝つか死ぬか」の創業記/鳥羽博道

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 店長になるにあたって私がいちばん最初に考えたこと、それは「喫茶業が世に存在する意義とは何か」ということだった。この疑問が解決しないかぎり何をするにしても先に進まないと思ったからだ。そこで私が出した答えは「一杯のコーヒーを通じて安らぎと活力を提供することこそが喫茶業の使命だ」ということだった。(P61)

上京して2年後、18歳でコーヒー豆の焙煎・卸業の会社に入った鳥羽氏。

19歳のとき、その働きぶりが社長の目に留まり、会社が有楽町に喫茶店を出店する際の店長に任命される。

このとき、鳥羽氏がいちばん最初に考えたのが喫茶店の存在意義であったということは興味深い。

普通、新しい任務を命じられたとき、はじめに考えるのは「何をどうするか」という方法論ではないだろうか。

ところが、方法論に最初から入った場合、何かうまくいかないことが起こった場合、折れてしまうことが多い。

ちょっとした壁であっても、乗り越えることができない。

これは雇われる側の人間であれば、ある程度許されることだが、経営者がこれでは致命的となる。

何かの事業を興し、成功させるためには、幾多の壁を乗り越える必要があるのだから。

ドトールコーヒーであっても、順風満帆で今に至ったわけではない。

様々な困難を乗り越えて今があるといって過言ではない。

成功の秘訣は「成功するまで続けること」とよく言うが、これは生易しいことではない。

やはり、これを支える「強い想い」が必要だ。

それが「事業の存在意義」「事業ミッション」と言われるものである。

つまり「How」ではなく「Why」から入る必要があるということ。

鳥羽氏が弱冠19歳で店長を任命されたとき、まず最初に喫茶店の存在意義を考えたというところに、すでに成功する経営者の資質を備えていたということが言えるのではないだろうか。

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