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2011年8月14日 (日)

ハリウッドではみんな日本人のマネをしている/マックス桐島

A9r1acc  サムライ・ジャパンがWBC連覇を達成した影響は、大物プロデューサー、すなわち「プレイヤー」だけではなく、撮影現場のスタッフたちにも及んでいる。
 映画制作の現場には、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)やUSC(南カリフォルニア大学)の映画学科の生徒たちが、インターンとしてやってくる場合がある。このインターンたちの中で、特に評判がいいのが日本人の学生なのだ。
 「インターンを雇うなら、アメリカ人よりも日本人」それが、ハリウッドの合い言葉になっているほど。そして彼らの仕事ぶりは、スタッフたちに日本野球の素晴らしさと結びついた形で考えられている。(P23)

アメリカ式ベースボールの典型は「俺がヒーローになってチームを勝利に導く」というもの。

WBCでは「俺がホームランをかっ飛ばしてヒーローになってやる」とみんながバットをブンブン振り回し、それが見事に裏目に出た。

対する日本野球の真骨頂は「仲間がヒーローになれるお膳立てをすることで勝利へ近づく」というもの。

いわゆる「つなぎの野球」だ。

「スモールベースボール」とも表現された。

サムライジャパンはこのつなぎの野球に徹した結果、優勝した。

つい最近のなでしこジャパンのサッカー女子ワールドカップ優勝も同様の例である。

ハリウッドでは、この「つなぎの野球」が理解されるにつれ、日本人インターンの素晴らしさも、これまで以上に高く評価されるようになったという。

彼らがやっているのも、野球選手のような「つなぎ」に徹する価値ある仕事じゃないか、というわけだ。

確かに、日本人は自然と「次の人のことを考える」ことができているように思う。

たとえば、日本の学校では、自分たちの教室を自分たちで掃除するのが当たり前。

これは「自分たちの使うものだから」という理由だけでなく、「次にこの教室を使う後輩たちに、椅麗な状態で教室を受け渡したい」という気持ちも込められているはずだ。

公衆トイレでも、使用後にトイレットペーパーの先端部分を三角に折っておく人が多い。

これもやはり、「次に使う人が使いやすいように」という考えから。

つまり、日本人にとって当たり前と思えることが、アメリカ人にとっては決して当たり前ではないということが多くあるということ。

これは日本の文化とも言えるものだが、これからの時代、ハードだけでなくこのようなソフトの部分も積極的に海外に輸出すべきではないだろうか。

ここに日本が生き残っていくヒントが隠されているように感じる。

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