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2011年8月13日 (土)

スポーツニュースは恐い 刷り込まれる(日本人)/森田浩之

A9r8630  日本のメディアには、他国にはない一大ジャンルがある。「日本人論」だ。この分野では数えきれないほどの本が出版され、文化や言語、社会、精神構造まで、あらゆる分野について「日本人は特殊である」と唱えつづけている。
 内外を問わず多くの研究者が、日本人論のイデオロギー性を研究対象にしている。アメリカの日本研究者ブライァン・マクベイは日本人論を、日本人の「特殊性」に関する「国を挙げての思索」と位置づける。
 マクベイによれば、日本人論には「自然決定論」とでも呼ぶべき特徴がある。日本人の特殊性を論じるために、日本人論は日本の自然や気象、風土などを強調する。最もよく見られる「自然決定論」的な論理は「日本は小さな島国だから、私たち日本人は○○である」というものだという。
 日系アメリカ人の社会人類学者ハルミ・べフは、日本人論は「現代の修身の教科書」のような役割を果たしており、「国民の文化的アイデンティティー」をつくりだす源になっているとみている。このため、日本人論に書かれたとおりに行動しないと「日本人らしくない」とみなされるという。(P165~166)

この本の著者森田氏は、スポーツニュースは日々、特定のメッセージを発し、日々その刷り込みをしていると主張する。

確かに、スポーツニュースでは、パターン化した表現が多く使われる。

女子選手に対してやたら「ちゃん付け」をするのも目に余る。

「Qちゃん」「ヤワラちゃん」「アイちゃん」等々

少し若くでイケメンな男子選手に対しては、やたら「○○王子」という表現を使う。

努力と根性を必要以上に礼賛したり、

そしてサッカー等の国際試合では必ず出てくる表現は「日本の強みは組織力」というもの。

また「絶対に負けられない戦い」というフレーズをやたら連呼する。

アフリカ系は「高い身体能力」、ドイツは「ゲルマン魂」・・・

ステレオタイプの表現が目に余る。

そして国際試合の場合、だれもが抵抗なくナショナリストになる。

ナショナリズムという言葉に普段抵抗を覚える人であっても、スポーツでは抵抗なく日本人を応援する。

歴史上これをうまく使ったのがナチスドイツのヒットラーだ。

確かにこのようなパターン化した表現をすることによって、スポーツというものがより身近なものに感じるのは確かであろう。

一方で、このニュースを毎日日本国民の多くが観ているわけで、

無意識の内に日本人とはこのようなものであるという「刷り込み」が行われていると考えると、本当にこれでいいのだろうかと考えてしまう。

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