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2011年9月 2日 (金)

プロフェッショナルたちの脳活用法/茂木健一郎

A9r4b11 「極めて高い目標ではなくても、一度成功体験を積むことだと思いますね。もちろん、成功するためにはそれなりの準備が必要で、運動にたとえれば、素振り、腕立て伏せ、腹筋、走り込みが必要だと思います。それをちゃんと準備して、そこそこの試合に勝つという体験をすれば、あとはこういうふうにやればいいんだよということを背中で教えられるんです」(P188)

量子物理学者の古津明氏は、自身が率いる研究チームの学生を育成するときの心得を、こう語っている。

脳科学者の茂木氏によると、脳内に新しく構築された神経回路というのは、原っぱにつくられた道のようなものだという。

一度道が出来てしまえば、次回からは必ずそこを通るようになる。

そして獣道といっしょで、何度も行ったり来たりを繰り返すことで、どんどん道幅が太くなる。

太くなるというのは習熟度が高まるということであり、この仕組みが脳科学でいう「強化学習」というサイクル。

小さな成功体験を積み重ねることは、脳をパワーアップさせるもっとも有効な方法である。

脳が成長するための唯一のメカニズムといっても過言ではない。

研究室で行う実験の99パーセントは失敗すると話していた古津氏。

注目したい発言がある。

それは、このひと言、「結果を出すと、次の欲が出てくるんです」

どんなに大きな成功も、いきなりものにできるわけではない。

試行錯誤と、小さな成功体験を繰り返してこそ、その延長線上に大きな成功は訪れるもの。

大きな成功をつかみたかったら、大言壮語を並べる前に、小さな成功を積み重ねる努力を忘れてはならない。

この本に登場するプロフェッショナルたちの仕事を見ていても、普段から細かいことを大事にしている人が非常に多いことを痛感する。

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