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2011年9月13日 (火)

人間はなぜ戦争をするのか/日下公人

A9rdeb  隣国と仲が悪くなって揉め事が起こっても、すべて話合いで解決すべきだし、解決できると思ってている人たちがいる。パシフィストといわれる平和主義者である。日本にはパシフィストが大勢いる。
 「戦争について考えるから戦争が起きてしまう、考えないでいれば戦争は起こらない。武器を持っているから使いたくなる、持たなければいい。軍隊があるから戦争が起こる、だから軍隊を保有してはいけない」というのがパシフィストの主張である。(中略)
 歴史を調べてみると、パシフィストがいるとむしろ戦争が起こっている。絶対に一歩も引かない、必ず戦う、と両方が思っている時はなかなか戦争にならない。(P55~57)

日本人特有の考え方に、「悪いことが起こると考えるから悪いことが起こる」というものがある。

だから「悪いことは考えないことだ」ということになる。

ある人はそれを「言霊」という。

しかし、このような考え方をしている限り、戦略的な思考はできない。

物事を戦略的に考えるには、起こり得ることをできる限り洗い出し、それに対して考え得る限りの対策を予めたてることが必要だ。

それを「そんな悪いことが起こるなんて考えるから起こるんだ」と言ってしまっては、そもそも戦略は成り立たない。

シミュレーションなどもできない。

「もし北朝鮮がミサイルを打ち込んできたら?」、「もし中国が尖閣諸島を占拠してしまったら?」とシミュレーションをしなければ、戦略はたてられない。

日本人が伝統的に戦略的思考ができない原因は、こんなところにあるのかもしれない。

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コメント

戦争について考えること、それは平和を考えることだと思います。
死を思うこと、それはどう生きるかを思うことだから。

Lisaさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。
タブーや聖域を設け、思考停止状態に陥ってしまうことが一番良くない事だと思っています。

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