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2011年9月12日 (月)

なぜ日本人は落合博満が嫌いか?/テリー伊藤

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  「最近の若い社員は、頭はいいんだけど、自分の意見を言わない連中が多いんですよ」
 企業のリーダーたちから、異口同音にそんなことを聞かされた
 会議でもそうだし、あちこちの現場も、そうなってきているという。
 「われわれの若いころは、相手が上司だろうが社長だろうが、自分が正しいと信じていることならケンカになっても意見を言ったし、上がまちがっていると思ったら食ってかかったもんだけど、いまはそういうヤツ、ほとんどいないんですよ」
 周りとの軋轢が生じることを嫌う傾向が強く、周囲の空気を読んでそれにうまく歩調を合わせていくことに長けている。そんな社員ばかりになってきたというのだ。(中略)
 いま、こうして企業のリーダーたちが指摘していることは、よく見ると、こう言っているのも同然だ。
 「うちの会社には、落合みたいなヤツがだれもいないんですよ」自分が正しいと思ったことは、どんな軋轢が生まれようとも主張する人間。
 周囲との折り合いや前例なんか気にせず、信念を貫く人間。
 常に有言実行、保険もかけず、退路も断って、勝利を目指す人間。
 そういう人間がいないことが日本の活力を低下させているのだ。そういう人間が、この国には必要なのだ。
 つまり、いま、日本人にいちばん必要なのは「落合力」なのである。(P110~111)

プロ野球選手として初めて3度の三冠王を取り、監督としても抜きんでた実績を重ねてきている落合博満。

これだけの実績があれば誰もが評価してよさそうなもの、なぜか評価されることは少ない。

マスコミに向けても多く語らないため、マスコミ受けも悪い。

テリー伊藤氏は、このような現象をみて、このような傑出した人物を評価できない日本人にむしろ問題があると指摘する。

有言実行、媚びない、ぶれない姿勢、信念を曲げない、合理性、結果を出す、

全て今の日本人に欠けているものを備えている落合博満という人物を正当に評価できない日本人にむしろ問題があるのだと。

確かに今の日本に必要なのは、八方美人的な人間ではなく、少し毒のある人物なのかもしれない。

テリー伊藤氏は、それを「落合力」と言う。

面白い視点だ。

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