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2011年9月16日 (金)

信長・秀吉・家康の研究/童門冬二

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 信長は民衆のニーズをみたすために自己軍団の改革を行った。いまで言えば近代化・合理化・OA化などである。信長が自己軍団の改革の中で指標にしたのは、
 「仕事は個人で行うものではない。組織で行うものだ」
 というチームワークの確立であった。しかし、ドングリの背比べのようなチームをつくっても意味がない。そこで信長は、
 「組織内の異能者の育成」
 に力を尽くした。これがかれの「能力尊重主義」になる。だから信長軍団の成員は、
 「組織の一員として活動するか、自分に潜んでいる異能を発見し、それを育て、組織目的に寄与させる」
 ということになる。信長は一貫して、
 「信賞必罰」
 の評価方法を守った。

織田信長が目指した「異能者の集団」はまさに現代の日本の企業が求めているものである。

金太郎飴のように、同質の社員の集まりは、一見まとまりがよいようで、組織としてのシナジー効果は表れない。

やはり異なる個性や能力の社員が集まり、ぶつかり合った時、その組織内で様々な化学反応が起こり、新しいものが生み出される。

そして、今、多くの企業が求めている組織とまさにそのようなものだ。

ところが、そのような組織をはるか五百年近くまえに作り上げた人物がいる。

それが織田信長。

そう考えると、この人物が当時としては規格外だったことがよくわかる。

おそらく当時の側近にも、その考えの真意は理解できなかったに違いない。

だから、明智光秀に殺害されたのかもしれない。

あれから五百年近くの年月を経て、やっと時代がこの人物に追いついたといえる。

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