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2011年10月 2日 (日)

35歳からの「脱・頑張り」仕事術/山本真司

Bt000013159400100101_tl   ちょっと話が脱線するが、アメリカ留学中に、気晴らしのために「絵」を習いに行ったことがある。人物画の教室だった。絵は芸術だから才能、感性が大事であり、教室では私の絵に先生が、曖昧だが、芸術的な香りのするアドバイスをくれるんだろうな、と思っていた。
  実態は、まるで違った。「型」のオンパレードなのだ。「首と肩の長さと、腕の長さの比率をこのくらいにすると人間は、自然な姿で描ける」というような技満載の教室だったのだ。芸術家肌の人であったら、嫌悪しそうな光景である。
  でも、私にはそれで良かった。本格的な画家になる才能もないし、日曜画家で十分だ。
  この経験は、アートや芸術と呼ばれる分野でも、あえて「定型化」した「型」に落とし込むことの面白さと、その重要性について気づかせてくれた。これはいろいろな分野で語られることだが、「型」から入って「型」である程度の品質の仕事をして、そして、最後に、自分流に「型」を変えていけば良い。

今、会社の中堅層は非常に厳しい立場に立たされている。

以前のように会社の階層はピラミッドのようにはなっていない。

数の多い上の世代に押しつぶされそうになりながら、少ない部下で、より大きな成果を上げることを求められる。

自分が成果を出すだけでなく、部下を育てなければならない。

多重債務者といわれる所以だ。

ところが、実際は、「部下がやる気を出さない」「上司と部下との板挟みになる」「最後は自分で仕事を引き受けてしまう」というのが現実。

このような厳しい現実があるが故に、頑張り過ぎなくても「自動的に仕事が回る」仕組みをつくる必要がある。

仕組みをつくるとは、ある意味、「型にはめる」ということ。

「型にはめる」というと、いかにも自由度がなく融通がきかないように感じるものだが、実際はそうではない。

仕事以外でも芸術やスポーツ、その他あらゆる分野で、最初は「型」から入る。

マネジメントにもやはり「型」がある。

メンバーが自ら頑張る型、

働いたものが成長する型、

そして最高品質の仕事をする型。

それぞれ一定の型がある。

そして優れたマネージャーは、その型をたくさん持っており、部下には自分たちは型にはめられていると感じられないような形で型にはめる。

逆にそのような仕組みをまったく知らずに、その時その時の思いつきでマネジメントをしたとしても、部下は混乱するばかり、

当然、結果もでない。

現代のマネージャーにとって「仕組み」をつくるということは、自分がつぶれないために必須のことのようだ。

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