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2011年10月22日 (土)

脳に悪い7つの習慣/林成之

_7   この「決断・実行を早くし、一気に駆け上がる」というスタンスは、仕事やスポーツなどで勝負をかけるシーンではとくに重要です。勝ち負けばかりに執着すべきでないとはいえ、人生では「ここぞ」という勝負どきがあるのです。
  みなさんは、「コツコツ」や「一歩一歩」というスタンスは大切である、と聞かせられて育ってきたことでしょう。いきなり「それではダメだ」と言われると驚かれるのではないかと思います。
  しかし、脳の達成率を上げ、集中してことを成し遂げるためには、「コツコツ」は間違いなのです。仕事の大きな課題をやり遂げようとする、スポーツで勝負に勝とうとするといった場面で達成率を上げるには、全力投球が必要なことは言うまでもありません。
  全力投球することと「コツコツ」は、まったく別のものです。「達成すること」より前に、「どう達成するか」などの達成のしかたを追求し、最後の詰めに執着することで、脳はもてる才能を最大限に発揮できるようになるのです。(P75~76)

一般に「まじめにコツコツやること」「一歩一歩、着実に進めること」は、奨励されていることが多い。

林氏も「コツコツやること」を完全に否定しているわけではない。

ただ、「コツコツ」や「一歩一歩」には、「失敗しないように慎重に進めよう」という「自己保存」のクセが隠れている。

この「失敗しないように」という考えは、「失敗するかもしれない、失敗したらどうしよう」という考えと表裏一体のもの。

「失敗するかもしれない」は脳にとっての否定語。

また、「慎重に一歩一歩」とゆっくり物事を進めていると、どうしても集中力が落ちてしまう。

完成が近づいたときには「そろそろ終わりだな」と考えてしまう。

結果的に最後までやり遂げないまま、「だいたいこんなところでいいだろう」と妥協してしまうことになりやすい。

つまり、「コツコツやること」そのものを否定しているのではなく、そのことによって自己保存、否定、妥協に走ってしまう。

これは脳の働きにはよろしくない、と言っているわけである。

しかし、「まじめにコツコツ」と言えば、古くから日本の専売特許のようなものである。

農耕民族である日本人は、ある意味「まじめにコツコツ」がよく似合っている。

また、これによって製造業などは良い製品を世に送り出してきたということも言える。

しかし、それにも、「脳が守りに入ってしまい、脳の働きにとってはマイナスになる」という罠が隠されているということは知っておく必要があるだろう。

そして、脳の働きを最大限に引き出すためには、「決断・実行を早くし、一気に駆け上がる」というスタンスが重要だという。

普段はまじめにコツコツでもよいが、いざ勝負という場面では、勝ち負けにこだわり、一気に勝負に出るというメリハリをつけることが大事だということではないだろうか。

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