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2011年10月21日 (金)

私は無実です/今西憲之、週刊朝日取材班

Bt000011657300100101_tl  証言台にまっすぐ背を伸ばして座った村木は、30年以上にわたって従事してきた「公務員」という職業についての考えを問われ、こう話した。
 「大学時代の恩師から『国家公務員の役割は国民のニーズを法律や制度に変えて実現する翻訳者だ』と言われた言葉を大切にしてきました」
 と思いを述べた。

2009年6月14日、厚労省の現役女性キャリア官僚、村木厚子が逮捕された。

偽の障害者団体に便宜を図った疑い。

しかし、それは全くのでっちあげだった。

だが、関連した容疑者は、検察の描いたストーリーにそって作られた供述調書に次々と著名させられていく。

ただ一人、村木だけが、容疑事実を強く否定し、無罪を主張する。

そして最後は無罪が言い渡される。

また、その裁判の過程で検察の自白強要が問題となっただけでなく、

その後、この事件を担当した主任検事・前田恒彦、および上司の特捜部長・大坪弘道、特捜副部長・佐賀元明が本事件の捜査中における違法行為の疑いで最高検察庁に逮捕される極めて異例の事態になる。

村木はどうしてあれほど強くなれたのか。

それは自分の仕事に対する使命感ではなかっただろうか。

大学時代の恩師から言われたという『国家公務員の役割は国民のニーズを法律や制度に変えて実現する翻訳者だ』という言葉。

この言葉を心に留め、これを自らの使命として生き続けてきた。

結局、これが強さを生んだのであろう。

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