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2011年10月25日 (火)

日本復興計画/大前研一

C__docume1__locals1_temp_znp1b  前回、福島原発でいま起きている事態はスリーマイルよりも状況は悪く、チェルノブイリほどではないレベル「6」であり、もしかすると「7」になるおそれもあると述べた。ところが、昨日、原子力安全・保安院は「5」であるとのたまった。私が一週間前に「6」はまちがいない、と言っているのに、昨日までは「4」と言っていたのだ。これはもう世界の恥である。真実を国民に伝えていないのと同時に、世界中から日本政府は信用できないと猛烈なリアクションを呼ぶことになろう(前途のとおり、四月十二日にレベル「7」に引き上げた)。
 スリーマイルよりもはるかに放射性物質を撒き散らして世界中をパニックに陥れているこの状況でレベル「5」とは!確かにスリーマイルは炉心溶融を起こしたけれど、放射性物質は格納容器の中に収まって、ほとんど表には出なかったのだ。緊急避難も福島より控えめで10マイル(16キロ)であった。しかも“自発的”であり、避難命令や強制避難ではなかった。保安院は原子炉のことを全く分かっていない。いや、分かっていないのでなく分かろうとしないのか。(P41~42)

本書は大前氏が衛生放送を通じて放送している『ビジネス・ブレークスルー 大前研一ライブ』で語った内容がベースになっている。

もう、震災から7ヶ月が過ぎた訳だが、もう一度震災直後、語られていたことを読んでみると、考えさせられることが多くある。

上記は震災から8日後の3月19日の放送で大前氏が語った内容。

この時、大前氏は既に今回の福島原発のレベルは「6」であり、もしかすると「7」になるおそれもあると言っている。

最終的にはレベル「7」ということになったわけだから、大前氏の言っていたことは的確である。

つまり、震災8日後の時点で、ほぼその深刻さを言い当てていたということ。

それに比べ、保安院はどうだったのだろう。

この時点で、レベル「5」だと言っている。

いや、その前日まではレベル「4」だと言っていた。

いまから考えれば、よくそんなことが言えたものだと思ってしまうのだが、いかに保安院が原子炉のことを全く分かっていなかったのかということがよくわかる。

その後の迷走ぶりの発端は、すでにこんなところにあらわれていたということである。

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