« 〈わかりやすさ〉の勉強法/池上彰 | トップページ | 心を整える。/長谷部誠 »

2011年10月13日 (木)

佐藤可士和の超整理術/佐藤 可士和

453219587x  こうして先生の思考を整理しているうちに、あるイメージが浮かび上がってきました。仮説でしたが、先生に躊躇なくぶつけてみました。
 「コンセプトとしては、リハビリテーション・リゾートという感じですよね」
 先生は膝を打って「そう!」とひと言。うまく言えずにずっとあいまいなまま抱いてきたビジョンが、はっきり言葉になったと、すごく喜んでくれました。
 リハビリテーション・リゾート。病院なのにリゾートとは何事だ、と思われる方もいるかもしれませんが、いままでの医療環境に欠けていたのは、まさにこの“リゾート”的な部分ではないでしょうか。この病院は、もちろん身体のリハビリのための施設ですが、気持ちいい空間と真摯なサービスを提供することで、心のリハビリにもなるのです。そして、心のリハビリこそが、身体のリハビリを後押ししてくれると思うのです。

今日、企業から公共・教育機関まで多方面で注目を集めているアートディレクター、佐藤可士和氏。

その佐藤氏が整理術の本を書いた。

アート系の仕事と整理術、一見全く関係がないように思えるのだが、佐藤氏によると、それは間違いだという。

アートディレクターというと、クライアントに関係なく、虚飾のイメージを作り上げるのでは、というイメージがあるがそうではない。

アートディレクターという仕事は、決して自分のなかのインスピレーションをかたちにするわけではない。

クライアントと綿密にコミュニケーションを重ねることで、「これだ」という答えを見つける。

それを的確に表現することで、商品と世の中もスムーズにコミュニケートできるようする。

これがアートディレクションという仕事だという。

たとえるなら、まさに、ドクターと患者という関係。

漠然と問題を抱えつつも、どうしたらいいのかわからなくて訪れるクライアントを問診して、症状の原因と回復に向けての方向性を探り出す。

問題点を明確にし整理し、答えを見つける。

だから、“整理術”なんだと。

SMAP、携帯電話、ユニクロ……佐藤氏の手がけたヒットデザインやアイデアは、思いつきではなく、クライアントの抱える問題に真摯に向き合い、状況を把握し、整理することによって導き出されたもの。

クリエイティブな仕事をするために、整理がいかに大切なものであるかを本書は教えてくれる。

« 〈わかりやすさ〉の勉強法/池上彰 | トップページ | 心を整える。/長谷部誠 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 佐藤可士和の超整理術/佐藤 可士和:

« 〈わかりやすさ〉の勉強法/池上彰 | トップページ | 心を整える。/長谷部誠 »