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2011年11月 3日 (木)

スラム化する日本経済/浜矩子

4062725630  では、グローバル時代が求めるヒーローは、スーパーマンではなくて誰なのか? それは「ドンキホーテ」なのではないかと思う。
 ドンキホーテに若さはない。筋力もない。厚生労働省ならば、彼をただちに後期高齢者だというだろう。ひょっとすると認知症を患っているのかもしれない。
 だが、彼の勇気は優しさに満ちている。彼の知性は理想の高さにおいてとどまるところを知らない。この若武者ならぬ老雄の魂は、謙虚な騎士道精神で一杯だ。無謀にも、純真にも、風車に向かって命知らずの闘いを挑む。
 この人物ならば、統制経済への誘いや「自分さえ良ければ病」を乗り越えらえるはずだ。報復主義者たちの恨みをき立てることもないだろう。そのぶきっちょな高潔さの前には、誰も弄する策なしだ。
 グローバル恐慌の嵐が吹き荒れるなかで、我々はどこにいくのか。我々は資本主義の暴走でもない、グローバル全体主義が支配する世界でもない、「第三の道」を見つけねばならない。
 それを可能にしてくれるのが、二一世紀のヒーローだ。そのヒーローのイメージが、ドンキホーテである。このヒーロー役を果たせる者は誰か。もしかすると、その可能性をかなりの程度まで秘めているのが、日本なのではないかと思う。

かつてアメリカは圧倒的な生産力を背後に経済復興の若き主役に踊り出た。

それは力による統治であり、スーパーマンに象徴される。

若く、たくましく、楽天的、そして迷いも恐れも知らない。

そのイメージはスーパーマンそのもの。

しかし、今のアメリカにその面影はない。

そしてまた、今日の時代が求めているヒーローも、スーパーマンではないだろう。

スーパーマンは颯爽としているが、どこか稚拙で独りよがりだ。

時折、鼻持ちならない善意の押しつけに見えることがある。

今、世界はスーパーマン的なヒーローを求めてはいない。

浜氏は、今の時代が求めているヒーローはドンキホーテではないかという。

理想に燃え、夢を求め、高潔で、恐れずに大きな敵に立ち向かっていく。

そんなヒーローを世界は求めているという。

そして、その可能性のある第一候補は日本ではないかという。

考えてみれば、少子高齢化や原発の問題等、今日本で問題になっていることは、やがては全世界で問題になってくるであろう。

世界の中でいち早く、これらの問題に対する解決の糸口を見つければ、それこそ世界のヒーローになれるかもしれない。

そんな第三の道を是非、切り開いてゆきたいものだ。

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