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2011年12月23日 (金)

暴走する資本主義/ロバート・B・ライシュ

Znpcd   超資本主義の勝利は間接的に、そして無意識のうちに、民主主義の衰退を招いた。しかし民主主義の衰退はけっして必然的なものではない。私たちは活気ある民主主義と力強い資本主義を同時に享受することができるのだ。これを成し遂げるためには、両者の境界を明確にしていかなければならない。
  資本主義の目的は消費者と投資家に良い取引条件を与えることである。民主主義の目的は私たちが一個人では達成できないような成果を得ることである。企業が意識的に社会的責任に取り組み始めたり、企業が競争力を維持したり優位にするために政治を活用しようとしたときに、この境界は破られてしまう。

資本主義がこんなにおかしくなってしまったのは、民主主義が弱くなってしまったからだというのが本書の基本的なメッセージ。

民主主義と資本主義はセットで動くものなので、あまりにも資本主義が行き過ぎてしまうと、資本家の力が強くなりすぎ、庶民の民主主義の力が弱くなってしまう。

しかも、政府が企業家によるロビー活動などによってコントロールされてしまい、庶民の声はますます届かなくなってしまうという現象が起こっているという。

ただ、これはあくまで米国での話であり、日本の場合、これとは違った問題を抱えている。

そもそも日本の場合、資本家が強くなったというより、民主主義そのものが未成熟であることに最も大きな問題があるような気がする。

資本主義と民主主義とのバランスが崩れた結果、資本主義がおかしくなったというより、民主主義そのものがうまく機能していないのである。

庶民の声がまったく反映されない民主主義、何も決められない民主主義、これは最悪である。

もっとも、民主主義と資本主義がセットで動くものだとしたら、お隣の国、中国はどうなのだろう。

一党独裁と資本主義がセットになってしまっている。

どう考えても資本主義が暴走してしまいそうである。

考えてみると、ちょっと怖い。

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