« 居酒屋の世界史/下田淳 | トップページ | 深夜特急1―香港・マカオ― »

2011年12月 1日 (木)

最強の投資家バフェット/牧野洋

4532192897  結局、バブルがはじけると、「問題の本質を見抜いていたのはバフェットだけ」との評価が広がり、「オマハの賢人」は完全復活した。投資家からの信頼を勝ち取りたい経営者は、わらにもすがる思いで彼からのアドバイスを求め、オマハへ向かうようになったわけだ。(中略)
 ITバブルについて、経営の大家で二十世紀を代表する思想家であるピーター・ドラッカーはどう考えるだろうか。1909年生まれで若い時にファンドマネジャーの経験もしたドラッカーは、大恐慌の発端になった1929年のニューヨーク株大暴落「暗黒の木曜日」も含めて、一世紀近くにわたって何度もバブルの発生と崩壊を目撃してきた人間だ。
 ITバブルの崩壊がはっきりした2001年初めに質問を受けると、ドラッカーは「短期的な成果を求める機関投資家が多く、大問題です。経営者も短期的な利益を重視し、最も重要な長期資源である知識労働者を犠牲にしがちです。それでも、GEのように長期的な視野に立ち強力な事業を育てている企業は少なくありません。投資家側でもウォーレン・バフェットは同様の視点を持って投資しています」と回答した。バフェット流の株主主義であれば、ドラッカー流の従業員主義と矛盾しないというわけだ。

先日、81歳にして初めて日本の地を踏んだ米著名投資家のウォーレン・バフェット氏。

「日本に無関心」なことで有名だったバフェット氏がなぜ今、日本を訪れたのだろうか。

そんなこともあり本書を読んでみた。

バフェット氏は米国で最も有名な投資家として知られている。

米コカ・コーラなど誰もが知っている会社に20年あまり長期投資し、成功を収めてきた。

彼はデイトレーダーのような短期投資はしない。

投資するときには、その会社を買うつもりで投資する。

ITバブルにも踊らなかったことからもわかるように、彼の世界と企業を見る目は確かだ。

そのため彼は「オマハの賢人」というニックネームを持つ。

彼が投資するということは、その企業の長期的な成長と価値を認めたと見ることができ、それだけに世界中が注目するわけである。

彼はこれまで日本に対して目立った投資はしていない。

日本企業を利益率の低さなどから投資対象とは見なしていなかったからだ。

そのバフェット氏が今回初来日した。

今後、バフェット氏がどのように動くのか。

世界が震災後の日本をどう見ているのかのひとつのモノサシなるのではないだろうか。

« 居酒屋の世界史/下田淳 | トップページ | 深夜特急1―香港・マカオ― »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最強の投資家バフェット/牧野洋:

« 居酒屋の世界史/下田淳 | トップページ | 深夜特急1―香港・マカオ― »