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2011年12月10日 (土)

ストーリーとしての競争戦略/楠木建

Bt000013865400100101_tl  以下の文章は『日本経済新聞』の記事からの引用です。ちょっと読んでみてください。
  《いよいよ日本経済は先の見えない時代に突入したという感がある。今こそ激動期だという認識が大切だ。これまでのやり方はもはや通用しない。過去の成功体験をいったん白紙に戻すという思い切った姿勢が経営者に求められる。》
  その通り、とうなずく人も多いと思います。ただ、この記事は昭和も昭和、私が生まれた1964(昭和39)年9月の『日本経済新聞』からの引用なのです。昔の新聞をめくってみれば明らかなのですが、この数十年間、新聞紙上で「激動期」でなかったときはついぞありません。今も新聞紙上では「今こそ激動期!」「これまでのやり方は通用しない」という全く同じような主張が躍っているのですが、新聞はいつの時代も「今こそ激動期!」です。「これまでのやり方は通用しない」と何十年も毎日毎日言い続けているわけです。

今も昔も新聞は「今こそ激動期!」「これまでのやり方は通用しない」といい続けいてるという。

これは面白い指摘である。

論理的に言って激動期が何十年も続くことなどあり得ない。

逆に、全く変化しない時代もあり得ない。

去年と今年は明らかに変化している。

いや、昨日と今日とを比較しても、変化している部分は必ずある。

要するに、時代とは変化するものなのである。

しかし「変わっているけど変わっていない」ものが必ずある。

「変化の激しい時代」といわれる今だからこそ、その中で軸となる「変わらないもの」に目を向ける必要がある。

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