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2011年12月24日 (土)

品性資本の経営

_   品性資本定量化の第一の目的は、従来は定性的かつ抽象的にしか論じられなかった品性資本を、定量化することによって、量的にかつ具体的に把握することにある。しかし、それにとどまらず、定量結果を実際の経営に活かして、その会社がより大きな品性資本を持つに至り、永続的な発展を可能にすることが第二の目的である。また、品性資本の概念や重要性が経済界に広く知られるようになり、結果として社会の健全な発展にいくぶんかでも寄与することを期待したい。

本書では会社は「品性」を第一の資本とし、お金は第二の資本だと主張する。

「カネ」がどうでもよいというのではない。

結局、企業は「カネ」がなければ永続することはできない。

永続させることが企業の社会的な責任だという考え方もあるので、「カネ」は重要だ。

ただ、経営がおかしくなってしまうのも、多くの場合、「カネ」を優先させてしまう時だ。

その意味では「品性」を第一の資本とすべきという主張は当たっている。

では品性資本とは何か。

まず第一に「つくる力」

企業は、何ごとにも誠意を込めて新たな価値を生み出すように努め、良質でニーズに合った製品やサービスを社会に提供することが求められている。

第二に「つながる力」

企業は、社会からの信用を得て、はじめて、取り引きの輪を拡大できる。

また、社内においても、経営者と社員、社員同士がつながることによってはじめて、社員は奮い立ち、やる気を起こし、組織が団結し、内部から活性化していく。

第三に「もちこたえる力」

企業は、市場での競争に勝ち残り、いくたびもの危機を乗り越えることにより、会社を永続的に発展させることになる。

しかし、経営の品性は、言葉ではナルホドと思うものの、何となく漠然としてしまう。

そのためには、定量化すべきだと本書では言っている。

何を数値に落とし込むかは難しい点があるが、数値によって明確にしてはじめて、その部分ができているかどうかがはっきりする。

仕事上、中小企業の経営者と話すことが多いのだが、

話していて「どうしてそう思われるのですか?」と訊ねると、「何となくそう思う」とか「これまでの経験によると」というアバウト言葉が頻繁に出てくる。

それをすべて否定するつもりはないが、できるだけ定量化するという取り組みはすべきではないだろうか。

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