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2011年12月25日 (日)

史上最強バルセロナ 世界最高の育成メソッド/ジョアン・サルバンス

_  戦術やコンセプトは、個人の創造性と相反するものではない。
  選手たちにコンセプトを伝えてあげれば、彼らのポテンシャル(潜在能力)が引き上げられるきっかけになる。戦術を正しく理解すれば、創造性はさらに豊かになる。プレーが成功する確率が高くなるのだ。
  個々の持っている創造性は異なっている。それを発揮しやすいように手助けをするのがコンセプトである。

先日のクラブW杯でも、南米チャンピオン、サントスに対して4対0という大差で圧勝したバルセロナ。

中でも印象的だったのが、70%を超えていたというポゼッション。

そして、そこで活躍した大部分の選手は、バルセロナの下部組織、カンテラから育て上げられてきた選手たちである。

本書は、イニエスタ、メッシといった才能を輩出し続けるバルセロナの下部組織、カンテラに指導者として招聘され、若い人材を育て上げてきた著者による、カンテラ式教育メソッド。

ここで著者は、コンセプトの重要性を語っている。

バルセロナのサッカーといえば、圧倒的なポゼッションと、美しいサッカー。

それはおそらく選手全員が一つのコンセプトを理解し共有し、それぞれが与えられた役割に沿って創造的なプレーをした結果であろう。

サッカーの監督は、試合になれば選手交代やハーフタイムでのアドバイス以外やることはない。

大部分は戦っている選手に任せる以外ないスポーツである。

それだけに個々の選手が自ら考えプレーすることが求められる。

そこで重要なのがコンセプトである。

いくら自由にプレーするといっても、チームである以上、同じ方向に向かっていなければならない。

その扇の要の役目を果たすのが、コンセプトである。

個々の選手が監督の語るコンセプトによって与えられた同じイメージを共有し、創造性を働かせてプレーする。

それがバルセロナのサッカー。

しかし、これはサッカーだけでなく、多くの組織にも共通する課題である。

組織がうまくいかなくなるのはコンセプトがはっきりとしないから。

またはコンセプトが何もないから。

そして、そのコンセプトを明示するのはリーダーの役目。

この点において、多くのリーダーはもっと勉強する必要がある。

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