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2011年12月17日 (土)

ザ・コンサルティングファーム/ジェームズ・オーシア&チャールズ・マディガン

_   ダウンサイジングにしろ、事業育成にしろ、何にしろ、コンサルタントはアイディアを売り込まなければならない。問題は、コンサルティング会社が売り物にする構想は、必ずしも新しかったり生きがよかったりしない点だ。コンサルティング業は一風変わっていて、クライアントを犠牲にして知識基盤を築いている。もっと批判的に見れば、コンサルティング会社はクライアントから集めた実例に手を加え(うまく偽装できていない場合もある)、それを他のクライアントに売って大金を稼ぐ。そう言っても決して誇張にはならない。

私自身もコンサルタントの仕事をしているのだが、本書で記されているのはそれとは全く違った世界。

大企業をクライアントにし高額なフィーを得て成長する大手コンサルティングファーム。

主に米国での話しだが、日本でもボストンコンサルティングやマッキンゼーなどは活動している。

しかし、高額なフィーを支払う企業にしても、全くメリットがなければコンサルティングを依頼することもないだろうから、何らかの貢献は認めているのであろう。

確かに上記のような、ある企業で使った一つの手法を他の企業でも使い回すような行為も散見されるのであろうが、もしコンサルタントが詐欺まがいの行為で大金をせしめ、企業に全く貢献していないのであればとっくに淘汰されているはず。

クライアントを犠牲にして知識基盤を築いていると著者は言っているが、それも、ある意味、よくある話し。

ある企業に入ってコンサルティングを展開する中で様々な事に気づかされ、それによって構築されたノウハウも当然あるだろうし、それも、見方を変えてみれば、クライアントを犠牲にして知識基盤を築いていると言えなくもない。

私自身、顧客と接する中で様々な気づきを与えられ、それをヒントにノウハウを構築することはよくある。

問題は、なぜ企業はコンサルティングファームに大金を支払うのか?ということ。

単に売り込み方がうまいだけではないだろう。

やはり大金を支払うだけの理由があるのではないだろうか。

そのことをむしろ知りたい。

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