会議なんてやめちまえ!/スコット・スネア
会議のために、世界は破滅へ向かっている。
統計はきわめて明快である。今日の管理職は、仕事日の四分の一から四分の三を会議室ですごしている。会議に費やされる時間の少なくとも半分は、有害ではないとしても非生産的である。
おおかたの推測によれば、問題はさらに悪化しつつある。
こうして略奪される管理職の時間は(さらに、あらゆる人が会議に出席する時間も)、少なくともこの20年にわたって増加してきた。全員参加型の管理モデルが日常業務に浸透したためである。今日、多くの会社が、ワーク・チームという概念、共同品質管理、グループによる問題解決テクニックなどをとりいれている。いまや、あらゆる人が同時に言いたいことを言っているように見える。そして、会社には会議があふれている。
本書では、いかに会議が無駄なのかということが、繰り返し繰り返し、くどいほどに述べられている。
そして会議に時間を費やすくらいなら、個々の部下に接する時間をもっと増やすべしと言っている。
確かに管理職になると、会議に費やす時間が多くなる。
そして、その会議の多くが非効率な形で進められているのは事実である。
特に日本では、結局結論が出ず、継続審議で終わってしまう会議が非常に多い。
または、最初から結論ありきの会議。
そのことを考えると、確かに「会議なんてやめてしまえ」と言いたくもなる。
しかし、かといって、すべての会議をなくしてしまうことは不可能。
やはり、最小限、会議は必要である。
問題は、必要最小限の会議は行うことにし、そして、その会議を効率化するということではないだろうか。
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