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2012年1月11日 (水)

日本人にはもう売るな!/菅谷義博

Znp39_4   日本人メジャーリーガーのパイオニアとなった野茂英雄投手が、米国に渡ったばかりのころにインタビューを受けていました。うろ覚えですが、確かこんな感じだったと思います。
  インタビュアー「英語はしゃべれるようになりましたか?」
  野茂投手「いや、僕は英語の勉強に来たわけじゃないんで……」
  あの仏頂面で、ボソッと野茂投手がいった言葉。しかし私には、最高にカッコよく間こえました。
  そうです。別に私がやりたいのは、英語をしゃべれるようになることじゃないんです。
  英語は単にツールにすぎなくて、問題は何をやりたいかです。やりたいことがあって、その実現のためのツールとして英語があるだけなのです。英語を使わないとできないことがあるなら、あくまでツールとしての英語の使い方を学べばいい。野茂投手のフォークのような強力な武器(=商品)があるなら、英語なんてできなくたっていいのです。
  こう考えると、結構気楽に海外向けビジネスもスタートできるんじゃないでしょうか。

日本は人口減少社会に突入している。

少子高齢化はますます進み、社会保障費は拡大の一途、消費税も引き上げられるだろうし、政府の借金も今年中には1000兆円を超える。

しかし、ビジネスの眼を世界に広げてみれば、好景気で活気に溢れた国がたくさんある。

しかも、クールジャパンという言葉に象徴される日本のゲーム・漫画・アニメなどのポップカルチャーは、世界から羨望のまなざしで見られている。

国内市場を相手にしていると先行き不安があるが、世界を相手にすると思えば明るい展望が開けてくる。

本書はこんなことを説いているのだが、そこで問題になるのが、言葉の壁。

特に英語をしゃべれないということを理由に、海外に打って出ることに二の足を踏んでいる人はたくさんいるだろう。

しかし、英語を相手とコミュニケーションをとるためのツールと考えれば、英語がペラペラとしゃべれなくても、それほど問題とすべきことではない。

ブロークンで何とか相手に伝わる程度でも良いではないか。

むしろ完璧を求めすぎることによってチャンスを逸してしまうことの方がよほど大きな損失。

「海外でビジネスをするためにはまず英語ができなければ」という固定概念からまず変えていくべき。

つまり、海外でのビジネスの障害となっているのは、「英語ができないこと」ではなく、「英語ができないと海外でビジネスは出来ないと思い込んでいる自分」ということだ。

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