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2012年1月23日 (月)

クオリア入門/茂木健一郎

Znp93 今、私の目の前に広がっている牧場の景色は、私の外にあると思っているけど、本当は私のこの小さな頭蓋骨の中にしか存在しない。私の頬をなでているこの風も、実は私の小さな頭蓋骨の中にある表象に過ぎない。私に見えていることの全ては、本当は、私の外にあるのではなくて、私の頭蓋骨の中にあるニューロンの発火の結果生ずる現象に過ぎないのだ。
私は、私の心は、どうあがいても、この頭蓋骨の中の狭い空間から逃れることができない。
どんなに雄大な景色の前に立っても、たとえ、グランド・キャニオンや、木星の巨大赤斑を目の前にしても、それを見て、感じる私の心は、この頭蓋骨の中に閉じ込められている。
私の心は、あくまでも、この一リットル足らずの頭蓋骨の中にある……
  この結論は、とても驚くべきもののように思われた。その考えの衝撃が、広く深く、私の心の中に広がっていった。私は、生まれてはじめて、私という存在が、そして、私にとっての世界の存在が脳内現象に過ぎないことを実感したのだった。
  それから、私は、牧場の中を散歩し続けたが、周りの景色が、今までとはまるで違ったもののように感じられた。

「私に見えていることの全ては、本当は、私の外にあるのではなくて、私の頭蓋骨の中にあるニューロンの発火の結果生ずる現象に過ぎない」

これは、脳科学者の世界では常識だという。

確かにそうなのだろう。

私の周りでどんなことが起ころうと、私の脳がそれを認識しなければ、なにも起こっていないのと同じ。

すべては脳内の現象に過ぎない。

確かにそうなんだろうが、何か違和感がある。

理屈ではそうなのだろうが、本当にそう断言できるものなんだろうかと思ってしまう。

脳科学自体、それほど歴史のある学問ではない。

最近にわかに注目を浴び出した分野である。

それだけに、これからどのように脳科学が進化していくのか注目して見て行きたい。

それにしてのもこの本、「入門書」と言っておきながら、読んでいて非常にわかりにくい。

著者のまだ若かりし頃の著作なので、無理からぬところがあるが、

いかにも内容が書生っぽく、最近の著作の方が余程わかりやすく、「入門書」と言える内容になっているように感じる。

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

コメント、ありがとうございます。
これからもぜひ遊びにきてください。
大歓迎です。

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