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2012年2月18日 (土)

3つの原理/ローレンス・トーブ

_3   「社会的チームワーク」の精神を反映して、日本の政府官僚と大企業は、手に手をとって日本のビジネスや経済力の向上のために働く。彼らは政府主導で計画された貿易政策や産業政策を自由市場の流れに合わせて調整すべく協力する。政府と産業の双方ともに、一般大衆の習慣や姿勢と調和をとりながら、全員が共有する国家目標に向けて進む。ゆえに 「日本株式会社」と呼ばれるのだ。
  こうしたチームワーク精神が日本を経済的なスーパースターへと押し上げた。この見方に賛意を示さない者は少ないだろう。日本の労働者カーストの世界観とチームワーク精神は次第に弱まりつつあるが、それでもまだまだ日本の勢いは強い。また、日本は極度に「徹底した個人主義」や、チームワーク無視の態度、敵対的な関係、弁護士や訴訟の重視など、アメリカに代表される「商人の時代」の特質を受け容れることはないだろう。日本はいまもチームワーク精神の模範であり、その深化の先頭に立ちつづけているからだ。

人類の歴史を動かしてきた大きな原理を「性」「年齢」「社会階層」の変化であるとし、本書は、この3つの原理にもとづく理論によって、人類の過去・現在・未来を大胆に分析し、予測している。

あまりにも大胆すぎて、ついていけない面もあるが、それなりに面白く読める。

その中で、時代は「精神・宗教の時代」「戦士の時代」「商人の時代」「労働者の時代」へと進み、未来は再び「精神・宗教の時代」となるであろうと予測している。

そして「労働者の時代」のスーパースターが日本だったと言っている。

しかし、ここであげられている官民一体となった「日本株式会社」、そしてチームワーク精神、これらは高度成長期の日本であり、今は昔といった感がある。

もしかしたら日本が今おかしくなっているのは、本来の日本の強みを捨ててしまったからではないだろうか。

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