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2012年2月15日 (水)

続ける力/伊藤真

Znp2d   人間は誰もが必ず死ぬという「結果」がわかっているからといって、結果どおりに早く死んでしまえばいい、とは誰も思いません。子孫を次世代に残すという生物としての機能を果たし終えたあとでも、まだ多くの人間には命が残されています。
  このように考えると、人が生きることの本質は、結果を残すことにあるのではなく、コツコツと時間をかけて生命現象を継続させていく、そのこと自体にあるとはいえないでしょうか。人間は「結果」ではなく「プロセス」に意味を見出さずにはいられない存在なのです。
  「続ける力」とは、そんな根源的な充実感・達成感を享受するために、私たちすべての人間のDNAに刷り込まれた力なのだと、思わずにはいられません。

結果主義ということばがある。

きちんとした結果をだしたのであれば、プロセスなどは関係ない、問わない、といったもの。

確かに、仕事でも何でも、きちんとした結果を残さなければそれは自己満足だ、という考え方はできる。

しかし、本当にそうなのだろうか?

例えば、「1億円稼ぐ」という結果を残すために、ある人はワンクリックで株式の売買を行い、それを達成する人がいるかもしれない。

一方、1日1万円の仕事を何十年も続けて、やっとの思いで1億円を稼ぐ人もいるかもしれない。

この場合、結果は1億円で同じなのだから、同じ価値だと見るべきだろうか?

私は違うと思う。

同じ1億円でも重さが違う。

それは、何かを成し遂げようとするときのプロセスに意味があると思うから。

現代は効率を重んじる社会。

しかしここにとんでもない落とし穴が隠されているように思えてならない。

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