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2012年2月20日 (月)

強い社員の育て方/小山昇

51mhubmd34l__sl160_   社員は、「言われたことをやればいい」のに、素直な心を持たぬ社員は、それができません。「守破離」の「守」さえままならないのに、「破」を実行しようとする。
  社長が決めた「方針」は、社長自らが試行錯誤の末に成し得た「成功体験」をベースにしています。それに対して、社員にはそこまでの経験がありません。ならば、社長の方針に疑問をはさまず、まず実行することが大切です。
  どうして「それ」をするのか。どうして「そう」するのか。その「理由」を深く、つぶさに考える必要はありません。
  どうして数字の「1」は「1」と書くのか。そんなことをいくら考えても、時間のムダ。社員は、社長の教えられたとおりに実行するのが正しい。形から入るうちに、おのずと、その意味に気づけるようになります。

本書は「日本経営品質賞」「経済産業大臣賞」などの受賞歴を持つ、株式会社武蔵野の社長、小山昇氏の著書。

自らの成功体験をもとに、数多くの中小企業に経営サポート事業を展開している著者が、社員を育てる評価制度等について論じている。

ここで小山氏は、社員は「言われたことをやればいい」と言っている。

この言葉だけ読むと、「なんと傲慢で思い上がった社長だろう」と思ってしまう。

しかし、これは意外と大事なことではないかと思う。

というのは、多くの場合、「素直にまず実行してみる」というステップを踏まなければ、次のステップに進むことはできないからである。

スポーツや芸術の世界でも功成り名を遂げた人は、素直さという共通項を持っているものだ。

「何でも疑問をもつ」ということは大事なことだが、かといって、すべてのことに疑問ばかりを持っていては、一歩も前に進めなくなってしまう。

最近よく、「自律的社員」の育成が叫ばれているが、この点についても私は少し違った考えを持っている。

私の関与している中小企業に限って言えば、自律的社員など皆無である。

むしろ大事なことは社長のいうことにまず素直に従うこと。

こちらの方が中小企業ではよほど重宝される。

そして、そのような社員がやがては優秀な社員に育っていく。

まさに、「守破離」を地でいくこと。

人が成長する上で、これが王道ではないだろうか。

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