« プロジェクトXリーダーたちの言葉/今井彰 | トップページ | あの頃日本は強かった/拓植久慶 »

2012年2月22日 (水)

キャリアデザイン入門/大久保幸夫

Znp18  少々荒っぽく聞こえるかもしれないが、最初につく職業が何であるかはそれほど大事ではないのだ。大学時代に「すごくやりたい!」と思ったことでも、社会に出てみると数年以内にはすっかり変わってしまうことが往々にしてあるからだ。むしろ、初級キャリアは、「筏下り」の時期なので、自分が鍛えられる会社=「激流」を選ぶことのほうが大事なのだ。激流か否かは30歳前後の社員を見ればわかる。成長していると顔に充実感があふれる。忙しくても顔に覇気がある。そして激流企業は、辞めた人もさまざまな転職先で活躍しているものだ。「迷ったら激流を選べ」l私は常に大学生にはこのようにアドバイスしている。
  やりたいことが見つからないからといって、立ち止まってしまうことが最も悪い選択なのである。

近年、キャリアデザインへの関心が高まっている。

昔は一つの会社に就職すれば一生面倒をみてくれたわけだから、それほど個人のキャリアについて考える必要はなかったが、今はそうではない。

これからは、会社の寿命よりも個人の職業人生の方が長いということが起こるであろう。

年金だって、今の高齢者のようにもらえない可能性が高い。

そうすると、個人が主体的にキャリアデザインしていかないと幸せな人生を送ることもできない。

ところが、では個人のキャリアをどのようにデザインしていったらよいのか。

これは難しい問題である。

本書の中で大久保氏は、個人のキャリアをデザインするプロセスの中で、30代半ばまでが「筏下り」、そして30代半ばからが「山登り」のイメージだと言っている。

30代半ばまでは、そもそも何が自分に向いているのかさえもはっきりしない。

仮に、「自分にはこれが向いている」「これをやりたい」と思っていても、浅い経験からでてきた思いなので、ともすると思い込みにすぎない場合がある。

だとすれば、流れに身を任せてみるのもよいというのである。

「筏下り」のイメージである。

そしてそのなかで、次第に自分の特性や向き不向き、そしてやりたい事がはっきりしてきたら、今度は主体的に「これをやろう」と決めて一心不乱に前に突き進む。

つまり、「山登り」のイメージ。

このように言っている。

そして、大学を卒業してはじめて就職する時は「筏下り」の時期なので、はっきり言って仕事は何でもよい。

あえて言うならば激流企業の方がよいと言っている。

激流に身を任せて必死に漕いでいるうちに、新しい自分を発見できるかもしれないというのである。

少々乱暴な考え方のように感じるところもあるが、案外核心をついているのではないだろうか。

« プロジェクトXリーダーたちの言葉/今井彰 | トップページ | あの頃日本は強かった/拓植久慶 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/555602/54048678

この記事へのトラックバック一覧です: キャリアデザイン入門/大久保幸夫:

« プロジェクトXリーダーたちの言葉/今井彰 | トップページ | あの頃日本は強かった/拓植久慶 »