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2012年2月16日 (木)

世界を知る力 日本創生編/寺島実郎

Znp14   スペイン・バルセロナの「カタルーニャ国際賞授賞式」の場で、作家の村上春樹氏が受賞記念のスピーチをした。(中略)
  今回の福島の原子力発電所の事故は、われわれ日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害です。しかし今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。わたしたち日本人自身がそのお膳立てをし、みずからの手で過ちを犯し、みずからの国土を汚し、みずからの生活を破壊しているのです。そして「どうしてそんなことになったのか」と自問し、次のような答えを導き出した。
  答えは簡単です。「効率」です。
  つまり、便利で快適な生活を求めるあまり、原子力推進派の「『夏場にエアコンが使ふたえなくてもいいんですね』という脅し」に屈し、「地獄の蓋を開けてしまった」のだと。
  わたしたち日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の個人的な意見です。
  私たちは技術力を総動員し、叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求するべきだったのです。

3・11は、私たち日本人にとって多くの点でターニングポイントになる出来事になると思う。

「核」対する考え方も変えた人が多かったのではないだろうか。

これまでは「核」を平和利用するのであれば推進してもいいのではないかという「核容認派」の多くが、「核と名がつく以上、戦争目的であろうが、平和利用であろうが、とにかく核は反対」という意見を持つようになったのではないだろうか。

かくいう私自身も、これに近い。

やはり、3・11以前は、何となく「核」は必要ではないだろうか、と、漠然とではあるが考えていた。

ここで村上氏が問いかけているのは「効率」という名のもと、私たちは「核」に魂を売り渡したのではないかということ。

辛辣だが、非常に考えさせられる言葉だ。

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