わが愛する孫たちへ伝えたい戦後歴史の真実/前野徹
東京裁判史観=自虐史観は、わかりやすく言えば、自己否定、卑屈、盲従、無定見をもたらす精神構造の形成です。事実、現在の日本人は何の批判精神も持たず、思考を停止させ、ただ大勢に盲従し、精神的には奴隷のごとき境遇に甘んじています。人が人として生きてはいないのですから、自分自身の存在すら肯定できません。
自己がないどころか、自己を否定しながら生きる。これでは自尊心や自立心が生まれるはずもなく、自分を粗末にする若者たちが激増しました。自分を大切にできない人間には、他人に対するやさしさや思いやりも芽生えません。いま最大の問題となっている日本人の精神の荒廃は、東京裁判から始まっています。
健全な人格形成には、正しい自己イメージを持つ事が必要だ。
歪められた自己のイメージを持つと、自信過剰、自己絶対化に陥ったり、逆に自信喪失、自己卑下の状態に陥る。
そうなってしまうと、その人は人間関係をうまく築けなかったり、物事をひねくれて受け止めたりと、様々な問題を抱えることになる。
特に困難に直面したとき、自己に対するイメージを正しく持っていれば、乗り越えることもできるのだが、そうでない場合は、乗り越えられないどころか、それが致命傷になり、二度と立ち直れなくなってしまうことすらある。
これは個人の自己に対するイメージの影響についてだが、国家についても同じことがいえる。
国家に対する正しいイメージを持っていないと、健全な国家の形成に影響が出てくる。
特に、ここで言われている自虐史観を持っていたのでは、自分の国に自信を持てなくなる。
これから日本は、多くの困難に直面する。
超高齢化社会、少子化、人口の減少、地球温暖化、増税、等々・・・
これを乗り越えるには、もう一度日本人が自分の国家に対して正しいイメージを持つ事だ。
それさえしっかりと持てるようになれば、どんな困難にも立ち向かい乗り越えることができるだろう。
その意味で、自虐史観は軽視できない問題である。
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