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2012年3月19日 (月)

即戦力は3年もたない/樋口弘和

C__docume1__locals1_temp_znp32  素直さを面接で見抜くために、私は応募者に「客観的な評価」で自分を語ってもらうようにしています。
  まずは「あなたのことをいちばんよく知っているのは誰だと思いますか?」と切り出します。その答えに続けて、こう尋ねるのです。
「その人にここへ来てもらい、あなたに代わって、ここに座っているものと仮定しましょう。  私はその人に対してこう聞きます。私は彼を採用したいと考えています。そうなった場合、私はどんな面で彼に苦労させられると思いますか?こっそり教えてください」
  こうした質問を受けた場合、えっ!?と答えにつまり、多少の間が空いてしまうものですが、これは健全な反応です。それは自己PRや志望理由のように準備された答えではないからです。それから少しの間を空けて、「たぶん、こんな感じで答えてくれるんじゃないでしようか」「・・・・・・いや、そうではなくてこうかな」と答えてくれれば、それでいいのです。
  自己認識がしっかりしている人は、自分の特徴や弱みもよくわかっていますから、言葉自体はとぎれとぎれになったとしても具体的な答えが出てきますし、それまで面接で聞いた話の内容にリンクすることが必ず出てくるはずです。要は客観的な評価を面接のようなオフィシャルな場でしっかりと語ることができる、ということこそ大事なのです。
  しかし、このように質問を展開されてもなお、「苦労させられる点はないと思います、と答えてくれるのではないでしょうか」と言って、やはり自己PRを続けようとする人がいます。このような人は自分自身を客観的に見ようとしたことがないので、人からどう思われているかという評価の基本が理解できていないのです。このような人材はどんなに現在の能力が高くても、そこから伸び悩む可能性が高いと私は判断します。

採用は難しい。

特に自社の戦力になる伸びる人材を見抜くのは難しい。

そのなかで、本書の著者、樋口氏は、本当に優秀な人材かどうかを判断するポイントとして、三つの資質をあげている。

その三点とは、「性格の素直さ」「思考のやわらかさ」「情熱(ハート)」。

何をもって優秀であると定義するのかは、時代や社会環境によって変わるもの。

ただ、これまでに出会ってきた多くの方々のなかから、とくに優秀であり、今の時代に非常にマッチした活躍をされている方たちに共通するポイントを抽出し、そこから導き出されたものがこの三点だという。

この三点というのは、それまでの生き方を通じて形成されてきたものであり、入社後の短期間で変えることが非常に難しい要素。

このように「入社後に教育できない」あるいは「困難を極め、教育コストがかかりすぎる」資質こそ、採用時にしっかりと見抜かないといけない。

上記は、そのなかの一つ、「素直さ」をどのようにして見抜くかということについて述べられている。

素直であると周りの意見を聞き入れ、受け入れることができる。

すると、自分の短所も正しく認識することができる。

社会人として成長していくためには、現状を正しく認識するという、このステージが欠かせない。

素直さが自責思考につながり、あらゆる問題点を自分を高めるエネルギーに変えていく力となる。

確かに、自分の長所、短所を正しく認識できない人材を育成するのは困難をきわめる。

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