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2012年4月 8日 (日)

牛丼一杯の儲けは9円/坂口孝則

C__docume1__locals1_temp_znp22   「幸せな家庭はどこも似通っているが、不幸な家庭は多様である」とロシアの文豪トルストイは『アンナ・カレーニナ』のなかで書きましたが、企業に当てはめれば、「儲かっている企業には、それぞれ多様な仕入れの工夫があり、儲かっていない企業の仕入れはどこも似通っている」と言うことができるかもしれません。
  高く仕入れることは、相手の言いなりになっていれば済むことですが、安く仕入れたり仕入れ商品を上手く使ったりすることにはさまざまなアイディアや考慮が必要だからです。
  仕入れによって儲けようとしている企業や店があったなんて知らなかったかもしれません。実は、今日もそんな、儲かるための「仕入れ」をずっとずっと考えている人たちがいます。会社によっては、調達・購買と呼ばれている部署かもしれません。バイヤーとかマーチャンダイザーと呼ばれている人たちかもしれません。

牛丼の並盛り一杯350円としても、それが丸々利益になるわけではない。

材料費、高熱水費、人件費等を一杯当たりの単価に換算すると、儲けはおよそ9円になるという。

ところが材料費が10円下がれば、同じ値段でも儲けは倍になる。

だから仕入れを工夫する必要があるというのが著者の主張。

確かにそうであろう。

売り上げを伸ばすことが困難な今の時代、仕入れ値を下げることが利益をあげる最も簡単なやり方。

しかし、これが行き過ぎると下請けいじめにつながることもある。

さらにこれがエスカレートすると値引き競争になり、最後は自らの首を締めることにもつながる。

やはり程度問題ではないだろうか。

ドラッカーは企業に求められる成果とは「顧客の創造」だと言った。

企業は独自の商品を開発したり、特徴のあるサービスを提供することにより、顧客を創造することを第一に考えるべきではないだろうか。

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