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2012年4月 5日 (木)

NYビジネスマンはみんな日本人のマネをしている/マックス桐島

C__docume1__locals1_temp_znp22   また、ジェシーによれば、プリウスの騒動でトヨタに親近感を持った消費者も少なくないという。豊田章男社長が公聴会に出席するためアメリカ入りした際、全米のトヨタ販売店経営者がワシントンに集い、
「自分たちは百パーセント、親会社を信じている」
「トヨダ社長を信頼している」
  と明言したのだ。
  その言葉に涙する豊田社長の姿は、全米ネットのニュースで報道された。そして、家族愛にも似た日本的な会社への忠誠心が視聴者の感動を呼んだのだという。
  それ以前、GM倒産の際には、経営陣の手腕を責める自動車ディーラーのデモなどがクローズアップされていた。トヨタの騒動は、まさにその正反対。いがみ合う者より、互いを慈しみ合う者のほうが見ていて気持ちがいいのはどの国でも同じことだ。ディーラーとの間が「フェアウェザー・フレンズ(晴れのときだけの友好関係)」だったことが露呈してしまったGMよりも、「レイニーデイズ・フレンズ(悪天候のときでも守ってくれる友好関係)」であることをアピールできたことで、トョタの企業イメージはかなり回復されたのである。
「企業間の競争は、常に勝ちばかりじゃないんだ。時には負けたり、窮地に陥ったりすることがある。そんなとき、いかにしてグッド・ルーザー(よき敗者)として潔くなることができるか。企業の本質は、そこにかかっているんだよ」ジェシーの読みは、外れてはいなかったようだ。その後の世論調査によると、トヨタに好意的なイメージを抱いているアメリカ人は、全体の六○パーセントに達しているという。日本ならではの企業風土が、トヨタを最悪の危機から救ったのだ。

日本に住んでいると、日本人的なことがあたりまえとなり、その良さに気づかないことが多いものだ。

本書では、ハリウッドで仕事をしている著者が、多くのニューヨーカーとの交流の中で発見した日本人の良さが記されている。

ここでは、あのプリウスのリコール問題が取り上げられている。

全米のトヨタ販売店経営者との集いで豊田社長が感極まって涙したシーンは日本でも放映された。

そのとき思ったことは、強いリーダーが好まれるアメリカで、豊田社長のあの涙はどのように受け止められるのだろう、ということであった。

どうも、アメリカの中にも好意的に受け止めた人がいたようだ。

日本的経営とか家族的経営というと、グローバル化が進んだ現在、時代後れという印象をもちがちだが、案外そうでないかもしれない。

もしかしたら、それが日本企業の強みとなる日がくるかもしれない。

そんなことを考えさせられた。

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