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2012年4月22日 (日)

「本気」になって自分をぶつけてみよう/小柴昌俊

C__docume1__locals1_temp_znp23   人に聞いたことや読んだ知識だけでは「自信」にはつながらない。自分のアタマで、「自分のこと」として考えて、はじめて「自分の考え」になる。当たり前のようだが、自分のアタマで考えている人は現実には少ないのではないか。(中略)
  ハトは遠くで放しても、必ず自分の巣に戻ってくる。
  わたしは中学のときにそのことを知って「これはすごいことだ」と思った。
  それで生物の先生に尋ねると、「それは、ハトには帰巣本能があるから帰ってくるんだ」と説明してくれた。
  「なるほど帰巣本能とはすごいもんだ」わたしはわかったような気になっていた。
  ところが、後からよ-く考えてみると、これは「ハトが帰ってくるという事実」を「帰巣本能」という別の難しい言葉に置き換えただけだ。
  なぜ帰ってくるのか、帰巣本能とは何か、何の説明もしていない。

「わかった」ということと「わかったつもり」になっているということとは、天と地ほどの差がある。

現代は情報化社会。

私たちの周りには多くの言葉が行き交う。

周囲の人を通して、テレビや新聞というメディアを通して、そしてネットを通して。

わからない事柄は、ネットの検索にかければ、一様の概要はつかむことができる。

しかし、ここで危険なことは、この時点ではまだ借り物の知識だということ。

ここでとどまっていたのでは、それは「わかったつもり」になっているにすぎない。

大事なことは、ここから先、いかに自分の頭で考えることができるかということ。

とことん考え抜いたとき、初めて「わかった」というレベルに達することができる。

でも、そこまで考え抜いている人はどのくらいいるのだろう?

小柴氏は「自分のアタマで考えている人は現実には少ない」と言っている。

ノーベル賞受賞者の言葉であるだけに、説得力がある。

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