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2012年5月11日 (金)

29歳でクビになる人、残る人/菊原智明

29 会社という組織は不思議で、仕事ができる人がクビになり、たいして仕事ができない人が出世したりする、妙なところなのだ。
 疑うのならば、あなたの周りをよく見渡してみてほしい。《どうしてあの人が部長をやつているんだろう?》と不思議に思う人が、1人や2人いるはずだ。その反対に、能力も高く仕事ができる人が出世コースから外れ窓際になり、いつの間にか会社を去っていくこともある。会社とは、そんな理不尽がまかり通ってしまう場所なのだ。

会社という組織では、能力があれば出世するとは限りない。

能力がバツグンで、仕事のできる人に限って、会社を辞めていくということはよくある。

逆に能力が人並みであっても、仕事ができなくても出世していく人がいる。

本書によると、そのような人の特徴は3つあるという。

一つ目は、誰もが嫌がる仕事を積極的にやる人。

二つ目は、自分にも人にもプラス思考だという人。

そしてもう一つは、みんなから好かれる行動をとっている人。

一番わかりやすい例で言えば、クレーム対応に率先して手を挙げられる人。

誰もが嫌がるなか、「私がやりますよ」と言ってくれる人は、たとえ仕事ができなかったとしても、信頼される。

また、人の話を気持ちよく聞いたり、プラスの面を見つけてくれたりすることで周りの人好かれ、自分のファンにしていく。

こうした行動の積み重ねが仕事の評価にプラスされていく。

逆にどんなに仕事ができても、次のような人は、会社という組織の中ではうまくいかなくなる。

ひとつは、自分を過信している人。

二つ目は、人に対して感謝の気持ちをもっていない人。

そして、最後に、一社会人として、人として、正しい行動がとれない人。

これらは、少なくとも日本の会社では当てはまる。

昔、山本七平の著書に、欧米の会社は「機能集団」であるのに対して、日本の会社は「運命共同体」だと記してあったことを思い出す。

まさに「運命共同体」であるが故に、その和を乱す者は、結局はその共同体から排除されるということであろう。

良いか悪いかは別にして、これが会社という組織なのだ、ということであろう。


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