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2012年5月18日 (金)

プロフェッショナルの働き方/高橋俊介

4569801870 フランク・ミュラーは世界的に有名なスイスの高級時計メーカーです。そして、この社名及びブランド名は、創業者の名前でもあります。
 ミュラー氏は時計職人になるにあたり、技術だけでなく、時間の概念や人間にとって時間とは何かという、哲学的テーマを徹底的に勉強しました。フランク・ミュラーの時計は独創的なデザインが特徴ですが、それは単に奇をてらっているのではなく、「時間とはこういうもの」「時計はこうでなければならない」というミュラー氏の哲学を形にしたものなのです。
 ミュラー氏には確固たるキャリアの背骨があった、だからこそ、あのデザインは生まれたといっていいでしょう。そして、世界中のセレブに、類まれな価値を提供することに成功しました。
 フランク・ミュラーが、瞬く間に世界的ブランドに成長することができたのには、そういう理由があったのです。

本書では人事・キャリアの第一人者である著者が、プロフェッショナルな生き方を提唱している。

想定外の変化が当たり前のように起こる今日、

長い間第一線に立ち、やりがいを感じながら、価値を提供し続けるにはどうしたらいいのか。

そのひとつの答えが、生涯プロフェッショナルという働き方である。

そのためには、若いときに背骨となるものを身につける必要がある。

社会人となり、まさにこれからキャリアをつくっていこうという人にとって、大事なことは何か?

専門性を身につける、有利な資格を取る……

おそらくほとんどの人の頭には、こういったいわゆる雇用され得る能力に関することが浮かぶのではないだろうか。

たしかに現在のような厳しい環境下で、この先何十年も競争社会を生き抜いていかなければいけないことを考えたら、そういう発想になるのもわからなくはない。

しかし、本当はもっと重要なものがある。

それは、「キャリアの背骨をつくる」ということ。

働くうえでこれだけは絶対に譲れないという哲学や思想、自分の価値提供のスタイル、アイデンティティー。

こういうものを総称して「キャリアの背骨」という。

若いうちは、なによりもまずこれをしっかりつくっておくこと。

さもないと手足は器用でも、背骨のない軟体動物になってしまう。

これでは満足いくキャリアは築けない。

今、書店に行けば、ノウハウ物であふれている。

いかに短期間で、最小限の努力で、必要な知識やスキルを身につけるか、

即効性を求めるものばかり。

しかし、もっと本質的なものに目を向ける必要があるのではないだろうか。

一見、何の役にも立ちそうにない哲学や歴史の本を読んだりすることは、即効性はないが、将来の背骨をつくるために、重要な役目を果たすものである。

急がば回れと、いうことである。

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