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2012年5月27日 (日)

トヨタの社員は机で仕事をしない/若松義人

Photo 豊田英二氏は、昭和二十年代、米国フォード社に研修留学していた。そのころフォード社には、創業者フォード一世時代の職工が残っていた。そして「最近の若い者はオフィスにばかりいて、なかなか現場に来ない」とこぼしていたという。
 フォード一世の時代は、マニュアルを自分たちでつくり、それを集大成してフォードシステムをつくった。それが変質し、専門家がマニュアルをつくり、それを現場に押しつけるようになっていたようだ。
 「マニュアルは、つくった人が直接現場へ行って指導しないとダメなんだ」というのが英二氏の感想だ。
 トヨタ式では、標準作業を現場の人がつくる。そのため、スタッフが書いて押しつけることがもともとない。ただ、トヨタ式を導入しつつある会社では、標準作業をスタッフがつくって、現場にはただ「守れ」と指示するだけのケースが見受けられる。情報は相互にやりとりするものであって、一方通行では企業は成長がストップしてしまうだろう。

トヨタ式を導入する企業は多い。

しかし、思った程の効果が得られない企業が多いのも事実。

どこに原因があるのか?

原因の一つは、表面的なモノマネで終わってしまっているところにあるようだ。

たとえば、トヨタでは仕事の流れを標準化する。

それを真似した企業が、同じように標準化するためにマニュアルを作る。

ところが思ったような効果が得られない。

何故か?

マニュアルを現場以外のスタッフが作ってしまうからである。

現場の人間が、現場を知らないスタッフの作ったマニュアルなど見ようとはしないのは当たり前の話。

それは、マニュアルの出来、不出来の問題ではない。

ココロとプライドの問題。

トヨタ式を多くの企業が導入するものの、思った程の効果の得られない原因はこんなところにあるようだ。

モノマネが悪いわけではない。

しかし、もし、モノマネをするのであれば徹底的に真似るべきだろう。

中途半端が一番良くない。

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