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2012年6月11日 (月)

イソップに学ぶ人間社会で大切なこと/竹内靖雄

Ek0041722 隣同士の2匹のカエルがいた。1匹は、道から離れた深い沼で暮らし、もう1匹は道の水溜りで暮らしていた。沼のカエルが水溜りのカエルに、「ぼくのところに引っ越してこないか。そうすればもっと安全に暮らせるよ」と勧めた。しかし水溜りのカエルは、「住み慣れたところから離れたくないね」といって、従おうとはしなかった。そのうちに、このカエルは道を通る車に轢かれてしまった。(中略)
 イソップによれば、この話の教訓は、「くだらない仕事にその日を過ごしているようではやがて身を滅ぼす」ということなのである。道の水溜りのような危険で不安定なところは永住するのにふさわしい場所ではないが、それは仕事でいえば、危険で不安定で、自分の人生を託するに足りない仕事にあたる。
 そんな水溜り並みの仕事にその日を過ごしているようでは、いずれ車に轢かれるか、水溜りが干上がるかして、その人の人生は破綻を迎える。

誰もが子供の頃から知っているイソップ寓話集。

動物やギリシアの神々の愚行をテーマにしながら、実は人間が厳しい競争社会で生きていくための教訓と知恵を教えている。

上記の寓話は、現代のニートやフリーターの問題にも通じる話である。

何も、広くて深い沼で、冷たい水の中を懸命に泳いだりしなくても、手近の浅い水溜りで、好きなときだけ水浴びでもしている方が気楽でいいではないか。

そんなフリーター流の考え方が増えている。

しかし、そんな生き方は、どこかで行き詰まってしまうだろう。

あるいは、今の自分に安住し、なかなか変わろうとしない人を指すのかもしれない。

人間はとかく保守的なものである。

できれば変わりたくないと思っている。

しかし、今は変化の激しい時代、

変わらないことは、衰退を意味する。

しかも、衰退し始めて変わったのでは遅い。

前もってそのことを察知し、変化を先取りしていかなければ、今の時代は生き残っていけない。

いずれにしても、やがて車に轢かれるか、水溜りが干上がるかして破綻を迎えるような生き方はしたくないものである。

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