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2012年6月30日 (土)

なぜうつ病の人が増えたのか/冨高辰一郎

4779060265  私は単なる思いつきでSSRIが導入されるとうつ病患者が増えると指摘したわけではない。実はSSRIが市場導入されると、うつ病患者やメンタル休職者が爆発的に増加するという現象は、日本以外の先進国で繰り返されてきた社会現象なのである。他の先進国よりSSRI導入が約10年遅れた日本で、今同じ現象が起きている、と伝えたいだけなのである。
 SSRIの発売は、抗うつ薬の選択肢が一つ増えるだけでは終わらない。SSRIの発売は、どの先進国においても、うつ病患者の急激な増加を引き起こすのである。

今、日本では右肩上がりにうつ病患者が増えている。

厚生労働省の調べによれば、1999年からの6年間で、病院に通院するうつ病患者数が約二倍に増えた。

現在日本で通院しているうつ病患者は100万人を超えたと言われている。

ある病気の患者数が6年間で二倍に増えるということは、医学的にはかなり稀な現象だという。

現役精神科医である著者は、その原因はSSRIの導入にある、と主張する。

実際、これを読んだとき、「これは一種のトンデモ本かな?」と思ってしまった。

ところが、様々な各国の客観的データをみてみると、SSRIの導入とうつ病患者の増加が驚くほど一致しているのである。

SSRIとは簡単に説明すると、これは従来のTCA(三環系抗うつ薬)をひな型に作られた抗うつ薬の一群。

日本以外の先進国では、SSRIが1980年代終わりに導入された。

そして、これら先進国では、SSRI発売開始後、うつ病受診者が急増するというグローバルな現象が起きている。

日本では他の先進国より約10年遅れ、99年に市場導入された。

そして、やはり99年からわずか6年間でうつ病患者が二倍に増加している。

真偽の程は明らかではないが、一考に値するのではないだろうか。

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