« スローキャリア/高橋俊介 | トップページ | 日本再生論/魏晶玄 »

2012年7月11日 (水)

「技術のある会社」がなぜか儲からない本当の理由/片山和也

4806142492 ビジネスは、「戦略」なしに行うと価格競争に陥るものです。そもそも「戦略」とは何かといえば、“自社の経営資源をどこに集中するかの意思決定”のこと。そして、どこに経営資源を集中すべきかといえば、自社が“一番”になれる可能性が高い技術、あるいは製品、エリアです。これは「価格競争を回避できる分野」と言い換えてもいいでしょう。「戦略」というと、何か堅苦しく聞こえるかもしれませんが、要は、「自社が価格競争を回避するためのストーリーをつくる」ことであるといえます。

日本人の中には、「良いものを作れば売れる」という思い込みがある。

神話といってもよいかもしれない。

ところが、近年、そうではない現実に多くの企業が直面している。

当たり前の話だが、戦略がなければ良いものを作っても売れないのである。

では戦略とは何か?

自社の強みを見極め、それを生かすことで一番になれる分野を探し、そこに経営資源を集中することである。

そうすれば中小企業であっても十分に生き残れる。

いやむしろ、そのような分野を探すのは中小企業の方が有利である。

本書の言っていることを一言でいえば、中小企業こそしっかりとした戦略を持つべきだ、ということ。

日本には「職人気質」という言葉があるように、ガンコな職人がコツコツとモノづくりをすることを良しとし、それを美化するようなところがある。

確かにそのような伝統は日本人のDNAとして残すべきだ。

しかし同時に、それだけでは生き残れない厳しい時代に突入したのだという認識も持つ必要がある。

「戦略」というと、何かうさん臭く、机上の空論のように思えてしまうという感覚の中小企業経営者は多い。

だが、もうそんなことを言っている余裕すらもないのが今の中小企業の現実ではないだろうか。

食わず嫌いはやめて、まず一歩を踏み出すことだろう。

時代は変わったのだ。

« スローキャリア/高橋俊介 | トップページ | 日本再生論/魏晶玄 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「技術のある会社」がなぜか儲からない本当の理由/片山和也:

« スローキャリア/高橋俊介 | トップページ | 日本再生論/魏晶玄 »