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2012年8月 9日 (木)

一流の品格、三流どまりの品格/山崎武也

41inftr98al__sx230_ この世では、どんなものにも利用価値がある。毒でさえも、使い方によっては、効果的な薬となる。自分にとってはマイナスのものであると思っても、どこかにプラスになる要素が潜んでいるはずだ。そこに目をつけて、そこを自分に有利な方向へと解釈し誘導していくのだ。
 そうすれば、はじめは毒であると思ったものも薬へと変えていくことができる。
 仕事の場合は、普通の人には「しない」という選択肢はない。そうなると、つきあっていかざるをえない対象である。いつまでも嫌々ながらつきあっていたのでは、「仕事と仲よくする」ことはできない。
 会社で一日に八時間過ごすとしたら、怠けていても一所懸命にはたらいても、同じ八時間が過ぎていく。怠けるとなると、周囲の人たちにわからないようにとか詰問されないようにとか、いろいろと余分な神経を使わなくてはならない。時間が早く過ぎていくことのみを願っている。それは束縛された時間以外の何物でもない。
 それよりも、嫌だと思う仕事でも、正面からぶつかってみる。仕事とつきあう時間が長くなればなるほど、その仕事とは仲よくなる。慣れてくるのだ。そうなると、徐々に嫌悪感もなくなり抵抗感もなくなってくる。愛着さえも芽生えてくるはずだその仕事が好きになったのである。

一生、好きな仕事をして食べていければ最高。

誰もがそう考える。

しかし、そうならないのが人生。

特にサラリーマンの場合、組織の論理の中で仕事を割り振られるわけだから、当然やりたくない仕事をやることも多くなる。

その場合、サラリーマンには「やらない」という選択肢はない。

だったら、嫌々ながらやるより、いっそのことその仕事と仲よくなり、好きになろう、と著者は言う。

これはハードパンチャーと試合をすることになったボクサーの戦法と似ている。

これはボクシングの中継を見ているとき、テレビの解説者が言っていたことなのだが、

ハードパンチャーと戦うとき、アウトボクシングに徹し、逃げ回るという戦法もある。

しかし、それでもいつかはつかまってしまう。

仮にKOされなくても、勝つことはできない。

それだったら、むしろ懐に飛び込んでみる。

そうすれば、ハードパンチャーであってもフルスイングのパンチは打てなくなる。

逆に、こちらのパンチの当たる確率は高くなる。

勝利が転がり込むかもしれない。

そんなことを言っていた。

嫌な仕事に向き合うのも、これと似ているのではないだろうか。

どうせ嫌な仕事ならば、開き直って全力でぶつかってみる。

全力でやれば良い結果も出るもの。

成果が上がればいやな仕事も楽しくなる。

仕事の幅も広がる。

よいサイクルが廻るようになる。

一流と三流の差は、こんなところに表れるのかもしれない。

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