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2012年8月28日 (火)

世界は動く/宮内義彦

9784569805351 従来の大量生産型の経済では、ひとたび「右向け右」と経営者が言えば、忠実に右を向いてくれる社員を必要としていました。高成長、生産中心の時代には、そうすることで経済規模の拡大をビジネスチャンスに結びつけることができました。
 しかし、知識社会では、画一的な社員ばかりでは務まりません。従来と違って、これからの企業は多様な人材を求めています。経営者にとっても、社員全員に「右向け右」と言わなければならない場面は徐々に減りつつあります。
 仮に経営者がそう言ったとしても、左や上を向くような社員がいないと生き残れないのが知識社会です。

現代は多様な人材が必要。

多くの経営者はそのように言う。

しかし、これは建前になっていないだろうか。

実際、会社のシステムの中にそのような人材が活躍できる仕組みを取り入れている企業はそれほど多くはない。

多くの場合、右を向けと言えば左を向くような人材は疎んじられる。

特にそれが新人だった場合は尚更である。

そのような新人は、直属の上司にとってはあまりかわいくない存在。

「こいつはなかなか面白いヤツだ」と受け入れてくれる上司はよほど懐の深い、できた上司であって、実際はほとんどいない。

なぜなら、現在の管理職と呼ばれる人たちの大部分は、会社が右を向けと言えば右を向いてきたので出世してきた人たちだから。

忠誠心だけが取り柄といった管理職も多い。

彼らにとって、このようなとんがった人材は異物である。

だから、場合によっては、そのような人材はつぶされてしまう可能性もある。

これは企業が感情を持つ人間の集まりである以上、どうしても起こる問題である。

逆に言えば、このようなとんがり人材が企業の中で活躍できるようになったとき、初めて日本の企業は変われるのではないだろうか。

ただ、そうなるにはまだまだ時間がかかりそうな気がする。

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