« 指揮官と参謀/半藤一利 | トップページ | 世界は動く/宮内義彦 »

2012年8月27日 (月)

日本人だったアメリカ人が見たおかしな日本/石田卓也

51uztdonxel__sl500_aa300_ アメリカのお寿司は巻き寿司が主流です。私は、日本人の寿司職人は技術を教えようとしない傾向があり、技術は教えられるものでは無く、見ながら学べという職人独自のスタイルがにぎり寿司を主流にしない元凶ではないかと思っています。
 アメリカのお寿司屋はそのほとんどが韓国の人の経営です。日本人から習い、それを他の韓国人に教え、お寿司屋を始めて成功し、どんどん店舗を増やしてきました。しかし日本人は技術を教えようとしないのでお店を増やすのに時間がかかります。それが韓国の人たちに取って代わられる一因ではないかと考えます。

本書では、高校卒業後、アメリカに渡り、貿易、不動産事業をアメリカで起こし成功した著者からみた日本が記されている。

ここでは、日本の職人の世界にある、「見ながら学べ」という職人独特のスタイルについて述べている。

職人の世界だけでなく、日本では、ビジネス、スポーツ、芸術、芸能等、あらゆる世界で「技術は見て盗むもの」という考え方が根強い。

確かに、ひと昔前のように、学ぶ者に社会の底辺から意地でも這い上がってやろうという強い意思と上昇志向があれば、この手法は有効であろう。

事実、日本はそのようにして優れた技術者を輩出してきた。

しかし、今のような豊かな時代になってくると、このような強い上昇志向を持つ人材はむしろ少数派。

この形ではほとんどは脱落していってしまう。

それよりはむしろ、たとえば標準化された技術習得の仕組みを作った方が、全体の底上げが可能になり、結果としてレベルが上がっていく。

また、現代は、ITの進化により、それほどの熟練度がなくても、ある程度のレベルの仕事ができるようになってきているのもまた事実。

日本の会社が非常に優れた技術を持っているにもかかわらず、世界のマーケットでは敗北してしまっているのも、こんなところに原因があるのかもしれない。

« 指揮官と参謀/半藤一利 | トップページ | 世界は動く/宮内義彦 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本人だったアメリカ人が見たおかしな日本/石田卓也:

« 指揮官と参謀/半藤一利 | トップページ | 世界は動く/宮内義彦 »

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト

井上労務管理事務所

無料ブログはココログ